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家の断熱性能による暖房費の違い

家の断熱性能による暖房費の違い:画像

上のグラフは、住宅性能表示制度における最高等級の基準を各地域ごとに表したものです。そして、この基準が、2年後に義務化される住宅の断熱性能となります。

昨日、窓の省エネ性能の最高ランクは、最低限のランクということを紹介させていただきましたが、住宅そのものの断熱性能の最高ランクもまた最低限のランクという認識が必要となります。

宮城県では、栗原市をのぞく地域は、4地域となり、UA値は0.75以下の性能が求められ、ZEH(ゼロエネルギーハウス)基準を満たすには0.6以下のUA値が定められました。

※ これまで、断熱性能を表す数値は、Q値(熱損失係数)というのが一般的でした。Q値とは、建物の「外壁」や「屋根(天井)」「床」などの各部位から逃げる熱量(熱損失量)を延べ床面積で割ったものでしたが、改正省エネ基準では、小さな建物も大きな建物も平等な数値にするために、UA値という性能値に変更されました。UA値(外皮平均熱貫流率)とは、建物の「外壁」や「屋根」「床」「窓」などの各部位から逃げる熱量(熱損失量)を、床面積ではなく、外皮面積(外壁・屋根(天井)・床(基礎)の面積の合計で割ったものとなります。

Q値でも、UA値でも、熱損失量が多いほど、数値が大きくなるため、数値が小さいほど「断熱性能」や「省エネ性能」が高いのですが、UA値には、家の隙間を表すC値や換気による熱損失は考慮されません。また断熱の施工精度も同様で、いくら隙間があろうと雑な施工でも数値は同じで、あくまで設計上の計算値なのです。つまり数値をそのまま鵜呑みには出来ないという悩ましい問題も抱えている基準でもあります。

いずれにしても、UA値が、0.75を満たせば断熱等級が最高ランクとなり、0.6を満たせばZEH基準の建物として、断熱性能の高い住宅としてPR出来るわけですが、実際の性能は、数値以下になるケースがほとんどです。



弊社では、20年以上も前から、0.56というUA値の建物が標準で、現在は基準モデルで0.43・ハイスペック仕様で0.34という北海道基準を上回る性能値の建物をつくらせていただいております。

※ 数値は、断熱仕様・建物の形状・開口部の種類や数で若干変わりますので、本設計時点で、一棟ごとに計算して光熱費等のシュミレーションを提示しております。

数値だけでは、ピンとこない方も多いと思いますが、この性能の違いによって、住み心地や光熱費が大きく変わってくるのです。



上の表は、家の断熱性能の違いによる、真冬の暖房費を簡易的に試算したもので、エアコンの連続運転を前提にしたものです。

基準ギリギリの性能で建てた場合には、月32,659円となり、ZEH基準で建てても25,192円となりました。この試算は真冬を想定しておりますので、実際の冬期間の暖房費はこの金額の4倍(4か月分)位が一つの目安となりますがどう感じられるでしょうか。

この金額は、暖房費だけの金額ですので、冷房・給湯・換気・照明・その他の家電や基本料金・再エネ賦課金などは、含まれておりませんので、電力使用の多くなる冬期間は、最低でも10,000から15,000位の金額が上乗せとなります。

そして、この計算は、計算上の数値に基づき試算したもので、実際の性能が数値以下であれば、この計算を上回る可能性もあり、とても省エネとは言えない建物となってしまうのです。

こうなると、誰しもが、節約意識がはたらき、結局は、いる時だけ、使う部屋だけ暖める局所暖房の生活になってしまい、我慢を強いられ、不快なばかりか、温度差によって発生する結露やカビなどの問題も解消されずに、人と建物の健康を損ね、家そのものも短命になる危険性が高まるのです。

しかも、経年変化や内部結露によって、徐々に性能も低下し、光熱費も年々上昇してしまう可能性も高くなってしまうのです。

一方、弊社の外断熱の家では、平均C値0.46という高レベルな気密性能にくわえ、熱交換タイプの1種換気システムを採用し、外断熱特有の蓄熱効果も発揮されることで、逆に、計算値以上の性能が発揮され、試算された暖房費の70%〜80%程度で、連続運転が可能となり、家の中の温度差は、2℃〜3℃以内に収まり、結露やカビの発生を抑え、ヒートショックの心配もない快適で健康な暮らしが実現するのです。

そして、経年変化の非常に少ない外断熱の家では、将来にわたり暖房の消費電力さえもほとんど変わらず、家の耐久性も飛躍的に向上し、いつまでも丈夫で長持ちする家になるのです。

家電の消費電力や車の燃費比較は、当たり前の時代ですが、こと住宅の光熱費を比較する方は、まだ少ないのが現状です。

しかし、欧米では、エネルギーパスという制度によって、新築や中古の売買の際に、家の断熱性を評価し、冷暖房費を表示するのが、当たり前になっており、日本でもそうした動きが活発になってきており、家の資産価値を表す指標として、今後普及していくと思います。

何度もお伝えしておりますが、今後、我が国では、エネルギー価格の大幅な上昇が避けられない現状です。

そうした中で、光熱費は生涯負担しなければならず、出来るだけ冷暖房費のかからない住宅を選ばないと、知らない内に光熱費貧乏になる可能性が高いのです。

これから、家を建てる方は、断熱性能の高い家・そしてその性能が長い間維持できる家なのかの見極めが、非常に重要で、将来の経年変化も考慮すると、家のQ値は1.6・UA値は0.46以下を一つの目安にし、C値は気密測定を実施したうえで、1.0以下の性能値を保証してくれる業者の選択が必要で、換気は1種換気の熱交換タイプの採用をお薦めいたします。

家族の健康と幸福を叶えるための家づくりです。光熱費によって、我慢や節約を強いられ、結露やカビに悩み、消臭剤や防虫剤によってアレルギーになったりすることの無いよう、家の性能を重視した家づくりを進めていただきたいと思います。


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2018.04.17:[スタッフレポート]

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