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除湿しても湿気が抜けない理由とは?

湿度は、温度によって変わることは、先日お伝えした通りですが、大事な説明が抜けていたので、付け加えさせていただきたいと思います。

熱は、高い所から低い所へ伝わりますが、水蒸気も、多い所から少ない所へ移動する性質をもっています。

よく、蒸し暑い夏に、除湿してもなかなか湿気が抜けないという声を聞きますが、これには大きな理由があります。

寒い冬は、乾燥した外の空気よりも、人が生活している室内の空気の方が、空気中の水蒸気量が多いので、水蒸気は、室内から外へ向かって移動していきます。

ところが、夏の場合は、外の水蒸気量の方が多い時がままあり、水蒸気の移動方向が逆転し、今度は、室内に向かって移動するケースが頻繁におとずれてしまうのです。



※ アイシネンHPより引用

またまた、面倒な数字を上げて恐縮ですが、前回、30℃で湿度70%の場合、30.4g×0.7=21.49gとなり、空気1埣罎21.49gの空気を含み、室温が28℃であれば、27.2gの空気が含むことが出来るので、室内の湿度は、21.49g÷27.2g=79%の湿度となるという話を紹介させていただきました。

クールビズで、推奨している28℃ですが、さすがに湿度が79%では、蒸し暑く感じるためにエアコンをつけ、除湿するのが一般的です。

当然、除湿すると、湿度も下がり、室内の水蒸気量そのものも、一旦は少なくなるのですが、室内の水蒸気量が少なくなることで、水蒸気量の多い、壁の中から湿気が入り込んでしまい、除湿をとめると、また湿度は上昇してしまうのです。そして、壁の中の水蒸気もまた室内側へ移動させることで、さらに外の湿気を呼び込んでしまうのです。

特に、気密性能が低い住宅の場合は、隙間も大きいために、日射熱や外の湿気の影響を受けやすく、どうしても、壁の中は、熱や湿気がこもり、室内を除湿すればするほど、冷やせば冷やすほど、熱や湿気が室内へ移動してしまうというわけです。

そして、非常に厄介なのが、気密性が高い内断熱(充填断熱)の場合で、室内側に施工した防湿層(気密シート)の裏側で、水蒸気はせき止められてしまい、壁の中で逆転結露が発生してしまうのです。

つまり、夏場の高湿時には、気密が悪ければ室内側に湿気が侵入し、気密が良ければ湿気が防湿シートでせき止められ、内部結露の危険性が高まるということで、どちらにしても人や建物の健康に大きな影響を及ぼしてしまうのです。

一般的には、壁体内の内部結露は、冬に起きるものと考えられがちですが、エアコンの普及と温暖化の影響もあり、夏場にも、知らず知らずの内に、発生している住宅は、非常に多いのです。

※ 家の中を冷やさなければ結露は起きません。





その点、外断熱の場合は、断熱も気密も構造の外側で施工し、断熱材は透湿性の非常に低い発泡ポリスチレンなどの断熱材を使用するので、構造の外側で熱も水蒸気もしっかりブロックし、、外気より壁の中が高温になったり、高湿になるケースは、ほとんどなく、室内に熱気や水蒸気の侵入も抑制するのです。

※ 但し、外断熱でも気密が悪かったり、断熱の施工精度が悪いと同様の現象が発生します。

気密や断熱を詳しく勉強されたお客様から、大東さんの家は、理に叶った家ですよね。とよく言われますが、完全な外断熱の家は、夏の暑さ対策はもちろん、日本人にとって、昔から厄介な存在だった湿気対策にも、最適な工法だということをご理解いただければ幸いです。




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2018.06.15:[スタッフレポート]

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高橋 一夫 (タカハシ カズオ)

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