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温度と湿度の関係を理解する

中学校の化学で習ったと思いますが、温度によって含むことの出来る水蒸気量が変わることで、おのずと相対湿度は変わります。

ちなみに、夜10時現在、外はー0.6℃で75%の湿度です。

75%の湿度というと一見乾燥していないように感じますが、温度が低いと含むことのできる量が少なくなるために、相対湿度が上がるだけで、とても乾燥した空気です。

室内の空気は、換気などによって外の空気の影響を受けますが、室温は外より高いために室内の相対湿度は下がるというわけです。

我が家の室温と湿度も、ダイニング・寝室・洗面と部屋ごとに、温度や水蒸気量が多少違うために、温湿度は変動しています。

通常、室内では生活による呼吸や汗・炊事や洗濯・入浴などによる水蒸気の発生があるので、多少湿度は上昇します。

付け加えれば、換気がしっかり出来ていると、室内の水蒸気も排出されるので、湿度は低く、逆に換気が悪いと湿度は逆に上がるということも頭に入れて置いてください。

ご理解いただきたいのは、あまり室温を上げると、湿度は益々下がり、乾燥感が強くなり、乾燥感を解消するために、加湿器を使うご家庭も多いと思います。

加湿器によって、湿度は上がりますが、水蒸気は寒いとこ(少ないとこ)へ、移動する性質があり、冷たい窓や寒い部屋・押し入れやクローゼットに、結露が発生しやすくなり、カビの原因になり、メンテナンスが悪いと加湿器にもカビが生え、胞子をまき散らす場合もあります。

インフルエンザの予防に冬場の湿度を60%にという医療関係者もおりますが、失礼ながら少々無責任な話で、ファンヒーターでの局所暖房や間欠暖房によって、断熱性の低い家の多くは結露によるカビに悩まされます。

そして、カビの発生や臭いを防ぐ、消臭剤や防カビ剤を使用することで、片頭痛やアレルギー・シックハウス・化学物質過敏症など、別の病を引き起こす危険性も高まるのです。

冬場は、寒さや暖房費の節約のために、換気を消したり、窓開けも疎かになり、換気が不十分なご家庭も多く見受けられます。

乾燥対策に家干しも有効な側面はありますが、合成洗剤や柔軟剤などを多用した洗濯物をリビングなどに干すことで、こうした様々なアレルギーの発症や悪化を招いてしまうケースも少なくありません。

冬の乾燥は必然であり、病を予防するのは、ウイルスの飛沫や接触による感染を避け、自己の免疫力を上げるのが最良の手段です。

乾燥対策には、保湿クリームや水分をこまめに取り、換気と暖房を適度に調整して、健やかにお過ごしください。