2019年8月9日
外断熱は、ヒートアイランドの救世主
熱帯夜の日数が増加しているのは、皆さんご存知のとおりです。
原因は、もちろん温暖化の影響が大きいのですが、温暖化の要因として挙げられているのが都市部のヒートアイランド現象です。
ヒートアイランドは、太陽光の日射による輻射熱にくわえ、日中蓄えられた日射熱が、夜間に、放熱され、熱帯夜が増えているとも言えるのです。
これは、都市部の緑や土の部分が大きく減少し、日射熱が、アスファルトやビル・マンションの構造躯体に蓄えられ、夜間に放熱されることで、気温がなかなか下がらないのです。
結果的に、夜も暑いために、エアコンはフル回転で、夜間も室外機から、熱が発せられさらに暑さが助長されてしまいます。
ヒートアイランドと外断熱といっても、あまりピンとくる方は少ないと思いますが、外断熱は、建物全体を断熱材で覆うことで、構造の外側で日射熱を遮断する効果が生まれます。
つまり、構造や断熱材には、蓄熱されにくく、夜間に放熱されるのは、外装材からの放熱がほとんどで大きく削減されるのです。
また、外断熱は、熱橋(ヒートブリッジ)の影響も少なく、室内への日射熱の侵入を軽減するので、自ずと冷房の使用を抑え、室外機から発する熱の放熱も少なくなるというわけです。
環境への意識の高い、欧米では、マンションやビルでも、ごく一般的にみられる外断熱工法ですが、日本では建築コストや様々な建築制限も多く、なかなかコンクリート建築物の普及は進みませんが、住宅のみならず、ビルもマンションもアパートも外断熱になれば、温暖化やヒートアイランドも抑えられ、寝苦しい熱帯夜も大分減少するのではないでしょうか。
外断熱の家のオーナーは、エネルギーの削減も図り、ヒートアイランドを抑え、言うなれば、地球環境に大きく貢献しているということを、是非、お子さんにも教えていただきたいと思います。
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