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壁の中が真っ黒なのは?

リフォームや建替工事の解体で、壁を剥がすと壁の中は真っ黒で、断熱材が自重によって垂れ下がっている光景をよく見ます。

こうした現象がなぜ起きるのかと言えば、湿気や内部結露によって、断熱材が水分を吸収したり、カビが発生するのが主な要因です。

そして、気密性も悪いために、屋外や室内の埃やPM2.5を含む大量の粉じんが、壁の中に入り込み、湿った断熱材にこびり付いて、カビと汚れが交じり合って真っ黒になってしまっているのです。

先日、新建ハウジングのサイトで、壁の中の有害物質の調査についての記事が掲載されていました。

この調査はヒノキヤグループが、宮城学院大学に調査研究を依頼したものですが、図らずも私が常々話している内容が実証されています。

https://www.s-housing.jp/archives/170897

ヒノキヤさんは、現場発泡によるウレタン断熱ですので、内断熱に多く使われているグラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材の危険性を明らかにするための調査依頼だと思います。

現代も、程度の差はあるものの、内部結露の危険性を孕んでいる延長線上で、家づくりが進んでいると言っても過言ではありません。

記事の中にも、気密性の低さが原因となっていますが、内部結露は、気密ばかりでなく、断熱や換気・冷暖房や家干しも含めた生活の工夫や改善も必要です。