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大東住宅の家づくりは家族の幸せづくり

家づくりの目的は、人それぞれですが、誰もが願う共通かつ最大の目的は、やはり家族の幸せを実現することにあるのではないでしょうか。

そして、幸せの源は何かといえば、日々健康に暮らすことが何よりの幸せではないかと、私は思っています。

人は、誰でも病気で、寝込んだりすると、健康が一番と感じるものですが、日々の暮らしの中で、忘れられがちなのも健康です。

そして、この健康を守るためにも、日々の暮らしを支え、人生の60%を過ごす住まいの環境も大事ではないでしょうか。

しかしながら、家づくりにおいては、どの会社も健康とは謳っていますが、抽象的で比較がつきにくいために、結局は、見た目の価格やイメージ・間取り・デザイン・広さや設備・自然素材といった部分を重視した家づくりが進められています。

もちろん、これらの要素も重要ですが、肝心な住み心地が悪いと、後々、様々なストレスや我慢を強いられ、後悔するケースが多いのです。

つまり、住み心地や健康を左右する住環境の良し悪しは、住んでみないと分からないということをリアルに考えなければならないのです。

住み心地のいい住まいとは、日々の暮らしのストレスとなる、寒さや暑さ・湿気や臭いに悩まず、日が降りそそぎ、通気性も確保し、しかも省エネで長持ちする住まいとなります。

日本で、健康の3大要素として、あげられていのが、栄養・休養・運動です。

しかし、他の国々では、これらの先に、水・空気が加わっており、体内に取り入れる水そして空気も重要視されているのです。

水の重要性については、大分理解が深まり、浄水器やウオーターサーバーの設置率が高くなってきましたが、空気に関しては目に見えないだけに、まだまだ意識が低いのが現実です。

一口に空気といっても、ピンとこない方も多いと思いますが、重量比にすると、人が体内に取り入れる物質で、85%を占めるのが空気であり、その大半は室内の空気です。

病は気からという言葉があります。気は、単に気の持ちようというのではなく、体内に巡る気そのもののパワーを表しているのですが、この源は、呼吸で取り入れる空気そのものでもあり、家の中に気の流れをつくることでもあります。

人は、リフレッシュするために、自然豊かな山や海・川や公園に繰り出しますが、初めに必ずするのが、手を一杯に広げて深呼吸しますが、家の中でも深呼吸したくなるような家にしたいものです。

体内や室内の隅々まで、気が巡ることで、気のエネルギーが存分に発揮されるのであって、気が家の中や体内に滞ることで、病が生じると言っても過言ではないのです。

この国の現状を鑑みると、国民の6割以上が何らかのアレルギーを持っていると言われ、花粉症はもとより、喘息やアトピー・シックハウスや化学物質過敏症の患者が増え続けています。

何となく体調がすぐれないとか、疲れがぬけないとか、頭痛や肩こりなども家の環境、とりわけ、就寝時の空気環境の悪さが、寝不足や免疫の低下を招いているのではないでしょうか。

また、交通事故による死亡者の4倍以上もの方が、急激な温度差によって入浴中にお亡くなりになられているのです。

そして、浴室以外の場所でも、ヒートショックは多発しており、命を失わないまでも脳疾患や心疾患による後遺症で、多くの方々が不自由な生活を強いられ、介護に苦しむご家族も膨大な数になっており、先進国の間では突出しているのです。

なぜ、いつもこんな話をするかと言えば、業界に長年身を置く私ですら、家づくりの目的を見失い、優先順位を間違い後悔した一人だったからです。

拙著「外断熱が家族を守る」では、前の家について、多少触れていますが、私は、これまで3軒の家を建てました。

そして、恥ずかしながら、20代で建てた1軒目も30代で建てた2軒目も、結局は失敗だったのです。

1軒目の家は、結婚を機に建てた親と住む二世帯住宅でしたが、広さと間取りを重視し、2軒目の家は、長女が小学校に上がる前に建てた家族4人の住む家でしたが、どちらの家も限られた予算の中で、見た目の外観や内装・設備や間取りを優先させてしまったのです。

もちろん、見た目はそこそこで、他人からすればいい家に見えるのですが、住む人しか分からない、住み心地に関しては理想とはかけ離れた家でした。

しかし、かけ離れているとはいえ、そう感じるのは、快適な住み心地の家を知っている私だけです。

現在の新築でも、多少の寒さや暑さ・湿気や結露は、ある意味しようがないと思っている方が、未だに多いのも現実で、この辺がこの国に高性能な住宅が根付かない要因でもあり、実に厄介な問題でもあるのです。

私とて、住み心地や健康と言った部分を、蔑ろにしたわけではなく、断熱に対しても、私なりに検討したつもりでしたが、気密や換気については、中途半端にしてしまったのです。

春や秋はともかく、冬の部屋間の温度差や梅雨から夏にかけては、何かとストレスを感じながらの生活で、2人の娘もアトピーに悩まされ、娘達にも妻にも大分負担をかけてしまったのです。

つまり、家づくりの優先順位を間違えると、広さや間取り・設備をいくら吟味してお金をかけても、満足するのは初めだけで、一番大事な住み心地の悪さで、家族の健康をも犠牲にしてしまい、後々後悔してしまう可能性が高いのです。

私の場合は、仕事柄、不動産も扱っていることで、損失を最小限に抑えて、住み替えができましたが、一般のユーザーは、失敗したからといって、そう簡単には住み替えは困難ですので、何としても後悔しない家づくりを実現していただきたいのです。

家は、建てたら基本的に、一生住み続けなければなりません。

そして、日々めまぐるしく変わる気候の中、家の中で、人が心地よいと感じる日数や時間帯は、そう長くはないのです。

断言できるのは、家の気密や断熱を蔑ろにしたり、ある程度とかそこそこにしては、決して住み心地のいい家にはならないということです。

こうした家で住み心地を求めると、ランニングコストが膨大にかかり、結局は、節約意識がはたらき、温度差のある暮らしを強いられてしまいます。

結局は、寒さや暑さ・湿気によって、結露やカビに悩まされ、化学物質の含む家庭用品によって、さらに空気が汚れ、住む人の健康はもとより、内部結露によって家の耐久性までも阻害されてしまうのです。

ご理解いただきたいのが、屋根や外壁・内装や設備は、やり直しや交換は可能ですが、住み心地や耐久性を左右する、気密や断熱だけは、構造をスケルトンにしなければやり直しは出来ず、建替え以上にかかるこうした工事は現実的には困難です。

寒さや暑さは、体の丈夫なうちは、あまり気にならず、我慢や気力で乗り切ったり、冷暖房でも十分カバー出来るのですが、空気の汚れや部屋間の温度差や湿気は、徐々に身体の負担となり、年齢を重ねることでその影響は大きくなってくるのです。

また、子どもの成長に合わせ、家づくりを進める方も多いのですが、免疫機能が発達していない乳幼児や小さなお子さんに与える空気と温熱の影響は、大人の何倍も大きいということを、真剣に考えて欲しいのです。

ナイチンゲールは、病気の回復を妨げるのも、健康な方が、病を引き起こすのも、その最大の原因は、空気の汚れと体の冷えであると、著書「看護覚え書」の中で説いています。

日本には、四季があり、朝晩の温度差も激しく、寒い日もあれば、暑い日もあり、湿気に悩まされる梅雨もあり、大雨や台風・時には大地震にも見舞われます。

そんな時でも、不安や不満・不快な思いを感じずに、家族の暮らしを守るストレスフリーの家が、本当のいい家ではないでしょうか。

また、私達は、寝不足や疲れなどから、よく体調を崩しますが、これらも室内の空気の影響が大きく、温度差を抑え、暑さ・寒さを感じずに空気のきれいな家に暮らし、ぐっすり眠ることで、心身の疲れをいやし、自ずと免疫力も上がり、健康を守ってくれるのです。

そして、こうした室内環境を、光熱費の負担の少ない本物の省エネルギー住宅をこれからの家づくりのスタンダードにしていくことは、家族の健康や老後の安心を叶えるばかりでなく、この国の抱える医療費や介護・エネルギーや空き家など、様々な問題の解消にもつながるのです。

お伝えしたいのは、家づくりの一番の目的は家族の健康を守るということであり、その目的を叶えるには、家づくりの優先順位を間違いないことです。

何より優先しなければならないのは、その家の住み心地であり、人と建物の健康を守るための、空気環境と温熱環境で、見た目や広さはその次です。

そして、誰もが重視する予算にしても、見た目の建築費だけに捉われることなく、光熱費などのランニングコストやメンテナンス費用・将来の耐久性や資産価値にも目を向けた検討が必要なのです。

家は、見栄えよく予算内に収まっても、気密や断熱・換気や冷暖房のバランスが悪いと、単に住み心地が悪いだけでなく、光熱費や医療費・生活費や家事労働費なども嵩み、耐久性が損なわれ、資産価値も低下し、結局は高くつくという認識が必要なのです。

特に、建築において、一番コストを削りやすいのも、気密や断熱・換気のコストで、一般のユーザーは、関心も低く・違いがわかりづらいために、結局は最高等級とかトップレベルという言葉を鵜呑みしてしまい、知らないまま・知らされないままに家を求めているのです。

家づくりの目的は家族の幸せづくりということを念頭においた、家づくりを進めることが大事で、この順序さえ間違えなければ、家づくりの成功にぐっと近づきますので、是非、ご理解いただきたいと切に願います。