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建てた後に後悔する点

新建ハウジングの調査によると、新築後の不満や後悔している項目で、圧倒的に多いのが、収納や間取り・寒さや暑さ・結露という項目です。

収納や間取りについては、子どもの成長に伴う、家族構成やライフスタイルの変化・物が捨てられない国民性などが起因していますが、将来に備えた収納計画や可変性が可能な構造にしておくことが重要です。

そして、寒さや暑さ・湿気や結露などの温熱環境や空気環境は、新築時の性能はもとより、将来の経年変化も考慮しなければなりません。

断熱性能の劣化は、年々寒さや暑さなどの不快感が増すばかりでなく、光熱費の上昇を招きます。

さらに、湿気や結露も酷くなり、カビやダニ・害虫などの繁殖を招き、室内の空気を汚し、住む人の健康を阻害する要因にもなります。

そして、カビ臭さやいやな匂いを解消するために消臭抗菌剤を使用したり、衣類の虫食いや虫刺されを防ぐために防虫剤や殺虫剤などを多用することで、さらに室内の空気環境は悪化し、負の連鎖を引き起こしてしまうのです。

.「居は気を移す」という中国のことわざがありますが、一番長い時間過ごし、一番多く呼吸する住まいの環境は、人間の人格形成はもとより、健康も大きく左右します。

建てた後の満足を大きく左右するのが、何と言っても、その家の住む心地です。

将来、後悔しないためには、清浄さや温度・湿度といった、空気のバリアフリー化が必要で、断熱・気密・換気性能のバランスのとれた家の性能と冷暖房の使い方も含め、正しい暮らし方も非常に重要だということをご理解いただければ幸いです。