2019年4月4日
防虫剤の成分が血液中に検出
環境省によると、家庭から排出される化学物質で、一番多いのが合成洗剤に含まれる人口の界面活性剤ですが、2番目に多いのが、防虫剤などに含まれるパラジクロロベンゼンです。
パラジクロロベンゼンは、シックハウス法により、建築でも指針値が定められておりますが、このパラジクロロベンゼンが、人の血液中にも含まれているというのを1年ほど前に知りました。
大きなニュースになってないのが何とも不思議ですが、朝日新聞の記事では、60人の成人男性の血液を調べた結果、何と60人全ての方から検出され、環境ホルモンの濃度の10倍から200倍という高濃度のパラジクロロベンゼンが検出されたそうです。
防虫剤に限ったことではありませんが、人口的に作られた化学物質は、体内での分解や排出もしにくい物質も多く、血液や細胞内に蓄積するとも言われております。
パラジクロロベンゼンは、空気よりも比重が重く床面近くに蓄積しますので、特に小さなお子さんやお布団を敷いてお休みになる方には要注意です。
防虫剤や殺虫剤は、基本的に中枢神経を麻痺させ内分泌の攪乱を引き起こす危険性があり、小さなお子さんの発達障害を引き起こすことも徐々に明らかになってきています。
ちなみに、今でもたまに目にしますが、トイレの消臭に使われるカラーボールもこのパラジクロロベンゼンが含まれており、だいぶ前に、宮城県でも学校などでは使用禁止になっています。事務所や店舗でもし使用されている方はご使用を中止なされたほうが賢明ですのでよろしくお願いいたします。
※ ピレストロイド系の無臭タイプの防虫剤(最近は香り付きも多い)や殺虫剤もございます。ピレストロイド系の防虫剤も、中枢神経を麻痺させる効果には変わりませんので、極力使用は控えていただけば幸いです。
空気のバリアフリーを目指した外断熱の住まいでは、換気や温度差のない暮らしと適度な清掃を心がけていただければ、防虫剤や殺虫剤などは基本的に必要ありませんので、くれぐれもよろしくお願いいたします。
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