2019年3月26日
クロアリとシロアリの違い
先日、お客様から玄関に翅アリがいたそうでシロアリでは?という問い合わせがありました。
県内に生息しているのは、ヤマトシロアリですが、翅アリとなって群飛の時期を迎えるのは、概ね5月GW~5月末位の時期です。
そして、黒アリは単体でも活動しますが、シロアリの翅アリは、集団のケースがほとんどなので、1匹だけうろうろしていることはまずありません。
クロアリとシロアリは、形は似ていますが、違いも大きいのでよく見ていただければ違いは分かると思います。
クロアリは、触覚がくの字に曲がっており、首や胴にくびれがあり、羽根の大きさも前後で違い、羽根も強くて引っ張らないととれません。
一方、シロアリの翅アリは、触覚が数珠状になり、首も胴まわりも寸胴で、羽根の大きさも前後同じ大きさで、簡単に翅がとれます。首の根元が黄色いのも大きな特徴です。
クロアリも、あまり気持ちのいい物ではありませんが、人体にも建て物にも危害を与えません。しかもシロアリを食べてくれますので、シロアリの天敵とも言われています。
アリは、玄関ドアやサッシのレールのちょっとした隙間から侵入してきます。
共生はできないと思いますが、殺虫剤などで殺生せずに外へ逃がしてやりましょう。
ちなみに、黒アリはハチ目ですが、シロアリはゴキブリ目となっております。
シロアリは建物に危害を与えて厄介ですが、木のセルロースを食べてを土に還すことから、森の分解者とも言われ、生態系にとっては貴重な存在でもあるということも少しだけ理解していただきたいと思います。
関東以南で生息する危害性の高いイエシロアリと違って、ヤマトシロアリは、水を運ぶ力はほとんどありませんので、床下周りや壁の中の湿気や結露・雨漏りに気をつければ、健康に影響を及ぼす過度な薬剤散布は、必要ありませんので、定期的な点検をお薦めいたします。
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