2018年12月30日
香製品を出来るだけ使わない暮らしを心がけましょう。
消臭剤や芳香剤・防虫剤や合成洗剤・柔軟剤などの香による香害問題が、社会問題化してきました。
特に、柔軟剤の影響が大きいと言われており、柔軟剤のVOC濃度がいかほどか、洗面台の扉の中に原液を少々キャップに入れて、簡易の測定器を置いてみました。
何と、僅か1分後には、ピーピーとアラームがなり、見てみると測定可能な数値をオーバーしてました。
厚労省では、室内における達成可能なVOCの総量(TVOC)の暫定目標値を400マイクログラムにしていますが、僅かの量で、25倍以上になってしまいました。
測定不能なので、実際の濃度はさらに大きいと思いますが、改めてビックリした次第です。
ちなみに、室内の暫定目標値の400マイクログラムというのは、1万分の4グラムで、0.04ミリグラムという小さな量ですが、この位の量でも様々な悪影響を及ぼしてしまうのが、化学物質ということをご理解下さい。
どんなに、家の素材に気を付けても、換気が出来ている家でも、消臭剤や芳香剤・防虫剤や殺虫剤・合成洗剤や柔軟剤・ワックスなどに含まれるVOCによって、室内のVOC濃度は、2000~3000も越えている家は少なくなく、燃焼系の暖房器具や空気を汚さないと言われる床暖房などを使用しているお宅では、さらにVOC濃度は高くなっているのが一般的です。
健康への影響は、人それぞれですが、ひと度許容量を越えると、シックハウスを引き起こし、それが引き金となって、化学物質過敏症を引き起こしてしまうケースが多く見られるようです。
防腐剤や防カビ剤・防虫剤の中には、神経細胞に影響を及ぼす、有機リン系やネオニコ系の農薬成分も含んでいる製品も多く、免疫も肺機能も未発達な小さなお子さんのいる家庭では、注意が必要です。
ちなみに、下の画像はモデルハウスの空気状況と外のウッドデッキに置いた空気状況です。
この測定機は、言ってみれば臭い探知機みたいなもので、有害性の強弱を表すものではありませんが、柔軟剤に限らず、香り付きの製品には、石油からつくられる合成界面活性剤や香料に加え、様々な化学物質が含まれています。
弊社の家であれば、温度や湿度をコントロールして、換気のメンテナンスと適度な清掃を心がけていただければ、こうした日用品は、基本的に不要となります。
折角、健康な暮らしを求めて選んでいただいたエコな外断熱の家です。
消臭や掃除は、重曹やクエン酸などを上手に活用して、出来るだけ使用しない生活を心がけていただきたいと思います。
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