MENU

OFFICIAL SNS

(C) DAITO HOUSING Co., Ltd. All Rights Reserved.

気密測定の講習を開催

スタッフレポートにもありましたが、先日、東北大の名誉教授でもあり、建築・環境分野の第一人者でもある吉野博教授が、理事長を務める「住まいと環境・東北フォーラム」のハウスビルダー部会の勉強会が弊社のモデルハウスにて開催され、多くの工務店さんにお越しいただきました。

今回のテーマは、「住宅の気密測定」。いまだに気密というとシックハウスになるとか息苦しいというような考えを持つ方々も少なくありませんが、省エネ住宅にしても健康住宅にしても、断熱と気密は両輪であり、いくら断熱材を吟味しても、家の隙間が大きいと様々な弊害をもたらします。

隙間がもたらす漏気と通気は、全く別物であり、気密が悪いと冷暖房費が上昇し、住み心地も悪くなるばかりか、計画どうりの換気も機能せず、逆にシックハウスの原因にもなります。

さらに怖いのが、温度差で生じる内部結露の問題で、床下や構造内部に室内の水蒸気が侵入し、温度差によって、目に見えないところで結露が発生し、断熱性能が低下したり、カビや腐朽菌によって、構造材を腐らせる原因にもなり、シロアリを呼び寄せる危険性も高くなります。

昔の隙間だらけの家はともかく、現代の住宅は普通に造れば、そこそこの気密性があるのですが、そこそこというのがくせ者で、中途半端な気密では、内部結露を防ぎきれず、しかも、結露で発生した水分が、外へ逃げにくく結露被害が大きくなる可能性も高くなってしまいます。

現状、気密測定は、義務化されていないために、測定されない住宅が多いのですが、住む人と建物の健康を守り、資産として次の世代に引き継ぐためにも重要なポイントです。

1999年に策定された次世代省エネ基準では、温暖地では5.0・寒冷地では2.0というC値(家の隙間相当面積)の基準が示されておりました。

残念ながら、この基準は2年後に義務化される予定の改正省エネ基準には、様々な力が働き、明記されなくなりましたが、省エネで健康に暮らせる、高断熱・高気密住宅というからには、最低1.0以下の気密性能が、必要ではないかと思います。

ちなみに、築2年半を経過したソーラーサーキットのモデルハウスは、C値0.4となっております。

知らないままに建てると後から後悔する要素が、住宅にもたくさんありますが、気密の重要性を知らないままに家を建てたり、購入することは、一番怖いことであり、家づくりの第一歩です。

ご興味のある方は、毎月第1・第3土曜日のPM3時より、弊社の利府にあるモデルハウスにて、公開の気密測定を実施しておりますので、是非ご見学いただきたいと思います。