2018年11月11日
室内環境と換気 その3
危険な化学物質とはどんなものか?
最も一般的な有害物質は、家具や合板の接着に使用されるホルムアルデヒドを主成分にした接着剤です。
また、木材の耐久性を高めるための防腐剤や防カビ剤、それにシロアリなどの食害を防ぐ防蟻剤などが主なものです。
ホルムアルデヒドは、その水溶性が学校の理科室で魚などの標本を保存するために使用されるホルマリンです。
この物質は接着性に優れていますが揮発性も高く、シックハウスを引き起こす原因になってきました。
シックハウスは下表のような症状で、表中のこのような症状が数個当てはまる場合には、シックハウス症候群を疑ってみる必要があります。
化学物質過敏症の原因物質
防蟻のために使用されている有機リン酸系殺虫剤のクロルピリホス(使用禁止)やホキシム・フェニトロチオンが問題になります。
これらは主に、土台や1階構造の立上り部分に散布されたり塗布されます。
室内にも畳の防虫加工紙などに、有機リン酸系の農薬であるフェニトロチオンやダイアジノン・フェンチオンなどが使用されており、畳に使用されている農薬は、厚生労働省の外郭団体の調査では水田に散布されている20~30倍もの濃度のものもあったと報告されています。
特に中国を始めとする、国外からの輸入畳の残留農薬の濃度が懸念されています。
その他にビニールクロスが疑われてきましたが、現在では塩ビ系プラスチック(PVC)は、無害であることが証明されています。
ビニールクロスや木材を貼り合わせる接着剤についてもホルムアルデヒドを全く使用しないも開発され、国内でのVOC原因物質はかなり排除されます。
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