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エアコンは冷房も除湿も基本は同じ

よくお客様から、エアコンの冷房と除湿について質問を受けるので紹介したいと思います。

エアコンの場合、冷房でも除湿でも、室内の空気を吸い込み、エアコンの熱交換機によって冷やすことで、強制的に結露させて、水分を排出し、乾いた空気を室内に戻しているだけなので、温度の設定が同じであれば、基本的に除湿量も電気代も変わりません。

私の家では、10日位前から、1階のダイニングにあるエアコンを28℃に設定し、2階ホールにあるエアコンを27℃にして、自動運転で電源は点けっぱなしです。(風量は自動です)

※ 2階のホールにあるエアコンを27℃にしているのは、エアコン位置があまりよろしくなく、3部屋ある居室全体を28℃以下にするために、1℃下げています。

室温が、設定温度以下の場合には、送風モードで微風が出てますが、電気代も扇風機並みですので、エアコン内部のカビ防止や室内の空気循環にもいいだろうということで、いちいち消したりせずにつけています。

おそらくは8月いっぱいか9月上旬位まで、冷夏にでもならない限りこんな感じになります。


※ 昨日の夜のダイニングと寝室の温湿度です。

部屋は、トイレや脱衣場も含め、基本的にオープンにしておりますので、30℃を超える猛暑日になっても、小屋裏を除いて28℃以上になることは、まずないので、どこの部屋にいっても不快な暑さを感じることはありません。

寝室にも、一応エアコンをつけましたが、使用せずとも、まず28℃を超えることはなく、ダイソンの扇風機と空気清浄機能が合わさったピュアクールを弱運転にしてぐっすり朝まで眠れています。

いつも紹介しておりますが、普通28℃というと暑いと感じる方も多いのですが、弊社の外断熱の室温は、内断熱にありがちな壁体内の熱ごもりが少ないために、体感温度は低く、最低でも1階で1℃から2℃、2階で2℃から3℃は違うので、28℃でも暑さを感じずに過ごしていただけるのです。

気になる電気料金ですが、二世帯住宅で日中義父母のいる我が家でも、夏場エアコンを連続運転しても概ね15,000円前後の電気料金で、エアコン分の電気量をざっと計算すると、おそらくは、7,000円位だと思います。

高い安いの捉え方はそれぞれかと思いますが、ぐっすり眠れて夏バテを解消し、ストレスなく暮らすことで、風邪や体調を崩すこともなければ、カビやダニ・虫の悩みも解放され、洗濯物やシャワー・ビールの量まで減少するおまけも考えると、逆に、安上がりとも言えるのではないでしょうか。

私の家は、築9年目を迎え、断熱性能も、エアコンの性能も、現在よりも低いにもかかわらず、7,000位ですので、今の建物であれば、真夏でも十分5,000円以内で、24時間連続運転で快適な暮らしが可能となり、多くのお客様に喜んでいただいております。

※ 室内の温湿度の変動が少ない弊社の家では、エアコンを消したりつけたり、窓を開けたりするよりも、連続運転の方が、エアコンに負荷がかからず消費電力が抑えられますのでよろしくお願いします。

さて、本題に戻りますが、最近のエアコンは、メーカーや機種によっても違うものの、冷房・弱冷房除湿・再熱除湿(上位機種の場合)の3つの機能がついています。

冷房は、室内が暑い時に、温度を下げて冷やすので、通常25℃以下の温度設定にするケースが多く、冷やす分当然除湿量も大きくなりますが、冷えすぎてしまうという欠点があるために、断熱の悪い建物や超暑がりの方・短時間で冷やしたい時の運転に向いています。

弱冷房除湿は、あまり冷やさずに適度に除湿をするというイメージで温度設定的には26℃~27℃位のイメージだと思います。

そして、再熱除湿は、冷房並みに一旦温度を下げ、除湿量を大きくしますが、部屋の冷え過ぎを抑えるために、冷えた空気をもう一度適温に暖めて室内に戻す運転となり、高性能な住宅向けの機能とも言えますが、一般的に電気代は割高になります。

つまり、温度設定によっても変わりますが、基本的な性能を比較すると

除湿量は、冷房>再熱除湿>弱冷房除湿の順となり

電気代は、再熱除湿>冷房>弱冷房除湿の順となります。

ひと昔前の機種のエアコンの除湿運転は、室温を23℃から24℃に下げて除湿量を大きくしていたので、どうしても寒くなってしまい、通常の冷房時よりも電気代は高かったために、昨今、弱冷房除湿や再熱除湿の機能が生まれたという背景があります。

そして、このような事ををあれこれ考えなくてもいいのが、外断熱の家なのです。

窓には、日射熱の影響を最小限にする樹脂製のダブルLOW-Eタイプのトリプルガラスを採用し、外断熱による高い気密性と断熱性によって、隙間からの外の湿気や熱気の侵入を抑え、1種の熱交換換気で、高温の外気をそのまま入れずに、室内の湿気を常時排出し、壁面の表面温度も室内と同じ外断熱の家では、薄着であれば、27℃から28℃の温度設定で十分快適でで、それ以上室温を下げると寒く感じるほどで、エアコンの冷え過ぎや風量が苦手な方には最適な住まいといえます。

つまり、27℃~28℃の温度設定で、十分快適な外断熱だからこそ、エアコンの冷房の負荷が最小限に抑えられるということで、おススメするのは、冷房の連続運転なのです。

人が大勢集まったり、特別蒸し暑い日は、若干温度設定を下げていただければいいだけです。

連続運転していると、暑いからつけるとか、寒くなったから消したりという面倒がなくなり、ストレスなく毎日の生活が送れるのです。

外断熱の家では、27℃~28℃の冷房運転が、巷の弱冷房除湿ということになり、あれこれと難しい機能のついていない普及品のエアコンでも十分快適ですので、エアコンを選定する場合は、あくまでAFPやCOPという効率を重視してお選びください。

※ さらに、湿度を下げると快適になりますので、ご予算が許せば再熱除湿機能のついたエアコンをご採用いただきたいと思います。

そして、この時期、何といっても、気を付けていただきたいのが、日射の遮蔽と湿度となります。

日射の遮蔽について、ご興味のある方は、過去記事からこちらをご覧ください。

湿度は、低いに越したことはなく、常時50%台が理想ではありますが、実際はコントロールが難しいので、まず室温が28℃の場合は湿度60%前後・室温が27℃の場合は湿度65%前後・室温が26℃の場合は湿度70%前後の湿度を一つの目安にしていただければと思います。

この位の湿度環境であれば、特に何もせずとも可能となるのが、外断熱の家となり、扇風機を上手に使うことでとても快適になります。

よほど部屋を閉め切ったり、掃除しない限り、カビの発生も、ほぼ心配しなくてもOKですので、目安の湿度を超えた場合のみ除湿機や冷房の設定温度を下げて除湿して下さい。

※ 気密性能の悪い住宅では、家の隙間から湿気や熱気が侵入し、室内の温度も湿度も高くなります。

尚、除湿機やエアコンで除湿する場合には、割安な夜間電力を上手に使っていただくと電気代も最小限に抑えることが出来ます。特に、エアコンの冷房負荷は、外気温と室温の差が大きいほど負荷もかかるので、エアコン除湿においても、温度差の少ない夜間が有効で、電力単価は3分の1ですが、さらに効率は高く、5分の1位になる場合もあります。

※ 日中の暑いさなかに1時間使うのと夜間に5時間使うのと同じ電気料金ということです。

ただ、除湿機の場合は、どうしても暑くなるという欠点があるので、冬場は有効ですが夏場は不向きとも言えます。(梅雨寒の肌寒い時は有効です)

湿度をグンと下げる裏ワザ的な使い方は、電力単価の割安な夜間の時間帯に除湿機を運転させ、同時にエアコンの設定温度を25℃位にしてお休みになると、ダブルの効果で、朝には大分室温や湿度も下がりますので、湿度が気になった時や洗濯物を早く乾かしたい時は試してみて下さい。(家干しの場合は、さらに扇風機やサーキュレーターを使うとさらに早く乾きます)

ちなみに、紹介した、湿度の目安ですが、それぞれ湿度は違いますが、空気中の水蒸気量(絶対湿度)は、ほとんど同じ量で、室温が1度下がると湿度は5%上がり、1度上がると5%下がるということを頭に入れておくと、あれこれ悩まなくてもすみます。

そして、問題なのは、家干しする場合で、どこで干すかということですが、場所によっては、除湿機や乾燥機がないと、湿度は高くなってしまうので注意が必要です。

この辺のところは、後日また紹介させていただきたいと思います。

※ ソーラーサーキットにリフレアを組み込むと、上記の湿度が最低でも、10%は低下するので、家干しする際にもあれこれ悩まなくてもOKになり、エアコンをつけなくても、扇風機だけで快適になります。