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大衡宿泊体感モデルハウスの床下環境

一昨日、梅雨時期の床下結露について紹介させていただきましたが、昨日、大衡のときわ台南のリアルサイズの宿泊体感モデルにて、打ち合わせがあったので、お客様の目の前で床下の点検口を開けて、床下内部をご確認いただきました。

先ずは、床下内部の温湿環境ですが、温度が21℃で湿度が76%で、外はかなり暑く32℃で55%位の湿度でした。

またここで、面倒な話になり、恐縮ですが、

外の空気1立米中には、計算上、約18.5gの水蒸気が含んでいることになります。

一方で、この建物の床下の21℃・75%の空気には、約14gの水蒸気が含んでいる計算になるのですが、水蒸気量が、外よりも少ないということは、基礎外断熱によって、気密性が確保され、外の空気が床下に侵入していない証とも言えます。

そして、ダイニングにある温湿計を見てみると、25.4℃で65%になっており、ざっと計算すると、室内の空気にも約14gの水蒸気を含んでいる計算となるのです。

何を言いたいのかというと、この建物は4月末に完成したばかりの建物で、本来、基礎コンクリートに含まれている水分が抜けきらないために、普通の家であれば、湿度はもっと高く、21℃位の温度であれば90%~100%になり、結露していてもおかしくはないのです。

しかし、基礎外断熱で気密が高い建物では、床下も室内空間であり、床下で気密をとるわけでもなく、断熱材も施工するわけでもないので、床下の水蒸気の粒子は、温度が高く、水蒸気量の少ない室内側に移動するのです。

水蒸気の移動は、湿度何%という相対湿度ではなく、空気中の水蒸気量を表す絶対湿度が高い箇所から低い箇所へと移動するので、床下から室内側へと移動し、床下の水蒸気量と室内の水蒸気量が一定になろうとする働きが生まれるわけです。

つまり、室内の湿度調整や換気によって、床下の湿気も徐々に解消し、通常、最低2年はかかると言われるコンクリートの水分も短期間で乾燥するのがソーラーサーキットの家なのです。

百聞は一見にしかずではありませんが、違いのわかる夏の季節に是非、ソーラーサーキットの夏の爽やかさをご体感下さい。

※ 弊社で、1階の床材に、無垢材を推奨しているのは、単に見た目の雰囲気や肌触りの良さだけではなく、こうした水蒸気の移動を促進するための透湿性も考慮しているのです。