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熱中症には、無縁な外断熱の家

ヒートショックといえば、冬をイメージしますが、熱中症もまた夏型のヒートショックと言えるでしょう。

熱中症のニュースが、時折、報道される時期になってきましたが、一昨年、国内では実に44,000件余りの方が、熱中症によって救急搬送され、850人もの方がお亡くなりになられたそうです。

熱中症は、関東から西のイメージが強かったのですが、意外やここ仙台でも、多くの方々が熱中症になられ、その比率は東京と比較してもほとんど変わらないのです。

発症する方は、やはり新陳代謝が悪くなり、体温調節がスムーズに出来ない高齢者の方が多く、しかも自宅で事故にあわれるケースが多いというのが、住宅に携わる人間として何ともやるせない気持ちになります。

よくニュースでは、室温を28℃以下にするようにと、案内していますが、壁や天井の表面温度が高いと体感温度も上がるので注意が必要です。

また、28℃でも湿度が70%~80%を超えると汗の蒸発が妨げられ熱中症の危険が高くなります。

これから、夏本番を迎えますが、日射の侵入や温度・湿度に十分気を付け、水分の補給や扇風機やエアコンを上手に使い、くれぐれも熱中症にならないようにお過ごしください。

そして、温暖化やヒートアイランドによって、住まいの夏対策が、益々重要になってきている中で、家づくりを検討する方は、冬の寒さ対策に加え、夏の暑さ対策も十分考慮した家づくりが必要ではないでしょうか。

ハウスメーカーの営業マンの、「高気密・高断熱は、魔法瓶のように夏も涼しいですよ」というトークは、よく聞くと思いますが、魔法瓶であれ保冷パックであれ、冷たさを維持するのは、中に氷や保冷剤を入れているからで、何も入れなければ冷えるわけはありません。

家も同様で涼しさを得るためにはエアコンが大前提ということを理解しなければなりません。

30℃を超える日に、エアコンもつけずに日中留守にした高断熱の家は、性能の高さに比例して、室温は35℃を超え時には40℃近くまで上昇してしまう場合があるのです。

特に小屋裏の温度は高くなりがちで、その輻射熱の影響で、寝室の室温もなかなか下がらずに、エアコンなしでは、眠れないという方も非常に多く、比較的涼しい1階で寝ているという方も少なくありません。

ソーラーサーキットの家は、断熱性と通気性という本来相反する性能を合わせ持ち、外断熱と二重通気+地熱の力によって、遮熱と排熱を同時に実現し、換気と除湿によって、室温や湿度の上昇を防ぐことで、エアコンに頼ることなく、夏も省エネで健康な爽やかな暮らしが送れるのです。

ここが、冬の寒さ対策を重点においた高気密・高断熱住宅との大きな違いであり、ソーラーサーキットの家は、夏バテや熱中症とは無縁の暮らしが送れるのです。

つまり、人間同様、家も衣替えするかのような機能を発揮することで、冬の暖かさと夏の爽やかさを両立している住まいなのです。