2018年6月22日
「冬暖かく・夏涼しい」のイメージギャップにご注意を
「冬暖かく・夏涼しい」
という言葉は、ローコストメーカーから大手のハウスメーカーにいたるまで、どの会社の営業マンも口を揃えて話すセールストークの一つですが、そのレベルには雲泥の差があり建てた後にイメージとのギャップが生じ、後悔するケースもままあります。
画像は、旭建材さんの調査データですが、家の満足度もさることながら、家の寒さや暑さに起因する温熱環境に対し、満足しているユーザーは、非常に少ないのが現実です。
どちらとも言えないという方の比率も多いのですが、日本には四季があり、厳しい寒さや暑さが年中続くわけではなく、春や秋などはそれなりに快適に過ごせるので、我慢できる範疇というのが、このアンケートに表れているのではないでしょうか。
折角の新築にもかかわらず、家が寒くて換気を消したり、なかなか暖まらずに、リビング階段にカーテンをつけたり、換気のためのドアのアンダーカットに隙間テープを張ったりしている話や夏にエアコンなしでは寝れないとか、1階に寝ているという話を聞くと、何とも複雑な気持ちになってきます。
こうした家では、エアコンではなかなか暖まらずに、ついつい温度設定も高くなりがちで、光熱費も上昇し、風や音も気になり、禁断のファンヒーターを使用してしまうユーザーも多く、空気を汚し、到る所で結露も発生してしまうから厄介なのです。
そして、結露は窓や押入ればかりでなく、構造内部にも発生し、木材の腐朽や蟻害などで家の耐久性も損なわれ、資産価値も著しく低下するなど様々な影響を及ぼしてしまうということをリアルに考えなくてはなりません。
こうした住宅は、単に寒い・暑い・光熱費の問題ばかりだけではなく、日々の健康に与える影響も大きく、医療費が増加したり、将来的には、ヒートショックなどの悲しい事故を引き起こす可能性も大きくなります。
つまり、家づくりにおいてこうした悲劇にあわないためにも、営業マンの無責任なトークを鵜呑みにすることなく、なぜ暖かいのか?なぜ涼しいのか?なぜ省エネなのか?そして、その性能が将来も継続して発揮できる建物なのかどうかを見極めた上で、依頼先を決定することが、何より大事な事です。
見極めというと、難しく感じる方もいると思いますが、何も難しいことはありません。
拙著「外断熱が家族を守る」をお読みいただければ、少なくとも、住宅選びに失敗することはありません。
正直、読んで楽しい本ではないと思いますが、いい家を建てたいと心から願うのであれば、必ず役立つ話が詰まっております。
弊社の家に限らず、どちらのメーカーで建てたにしても、家を建てただけで、省エネで、快適で健康に暮らせて、長持ちする魔法の家は残念ながらありません。
高気密・高断熱住宅には、高気密・高断熱住宅にあった住まい方と工夫が必要であり、そのためにも、気密や断熱・換気や通気・結露などの正しい理解が必要で、どちらのメーカーで建てたとしても役に立つ内容が網羅されている書籍です。
宮城に住む全てのお客様の、家づくりが後悔しない様にとの願いを込めて、書かせていただきましたので、是非読んでいただきたいと思います。
書籍は、弊社の外断熱の家のPRの側面はあるものの、基本的には、消費者の皆様に加え、業界の皆様方にも、啓蒙を促す目的で、自費出版させていただいた書籍です。
すでに家を建てた方、建築関係者、医療や金融・行政の関係者にも、無料にて配布しております。
しつこい売り込み等は、一切ございませんので、お気軽に申し込みフォーム並びにお電話にてお申込みいただければ幸いです。
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