2020年12月16日
低体温症にご注意を
夏の時期は、連日、熱中症のニュースが流れますが、熱中症の2倍もの方々が、低体温症で亡くなるそうで、しかもその7割が家の中だそうです。
低体温症で、緊急搬送されるケースも多いようですが、代謝や体温調節機能も低下しがちな高齢者が大半をしめるそうです。
身体の冷えは万病の元と言いますが、寝室などが10℃以下で危険信号となり、5℃以下になるとリスクが急激に高まります。
特に就寝中は、深部体温が1℃~1.5℃下がると言われております。
厚手のパジャマや寝具で眠っていても、冷たい空気を長時間、体内に取り入れることは、肺も冷え、肺炎などの発症はもとより、体温低下に拍車をかけるようですので、最低でも16℃~18℃前後に保つことが重要となります。
私のブログをみていただく方は、比較的まだお若い方々が中心ではありますが、ご両親の住いはいかがでしょうか。
ブログで紹介するのも気が引けますが、今年の初めに友人のおばあさんが、これまで元気だったにもかかわらず、インフルエンザの感染から肺炎を患い、僅かの間にお亡くなりになってしまいました。
また、別の友人のお母さんが心臓の病気で入院していたそうですが、退院したとたんに脳卒中を発症され、命を落とされたという悲しい話をたて続けにお聞きしました。
寒い時期、温度管理の整った病院から、寒い自宅への退院は、病後の高齢者には十分注意が必要ですが、医療制度の絡みもあり早期退院の措置が取られがちなのが現状です。
空気の汚れや体の冷えは、体力や免疫・体温調節機能が低下してくる高齢者の方々にとって、本当に危険です。
これから寒い日が続きますので、体を暖める食事や飲み物を積極的にとって、換気と室温・部屋間や朝晩の温度差にも注意して、健やかに暮らしていただきたいと思います。
- 高橋一夫