2018年3月16日
モデルハウスが外より暑い?
先日、マイホームの掲示板サイトに下記のような書き込みがありました。
>モデルルームにちょっと暑い日に行きました。ソーラーサーキットだからエアコンは切ってる、涼しいでしょって言われた。 外より暑かったけど・・・。 思い込みか?ソーラーサーキット教。
お客様か同業者の嫌がらせかは定かではありませんが、大きな誤解であり、そのままにしていると真に受ける方もいらっしゃると思い返信させていただきましたので、よろしければお付き合い下さい。
ソーラーサーキットは高気密・高断熱の技術に二重通気の技術を取り入れ、暑い夏でも出来るだけエアコンを使わずに爽やかな暮らしを実現するために開発された工法です。
東大の研究でも、一般の高気密・高断熱住宅と比べ、室内の自然室温は2℃~3℃低いのというシュミレーション結果が出ており、科学的にも実証されているのがソーラーサーキットの家です。
しかしながら、去年の夏のように30℃を超える夏日がほとんどない場合、外気温との差があまり感じられないこともままあります。
人の体感温度は、温度・湿度・周りの輻射熱に加え、気流が影響します。
例えば、外が27℃で、ほどよい風が吹いていれば、気流のない室温25℃のモデルハウスの方が、暑く感じる方がいるかもしれません。モデルハウスでは、日中でも照明をつけており、その熱や人体から発生する輻射熱の影響もあるからです。
ソーラーサーキットの爽やかさを実感するのは、湿度が高く外気温が30℃を超えるむし暑い日です。
30℃を超えると、日射熱の影響を受け壁の中の温度が上昇するのはおわかりになると思います。
壁の中の温度上昇により、室内の壁部分の表面温度も上昇し、その輻射熱によって室内の温度はもちろん、体感温度も高くなるのです。
ソーラーサーキットの通気層は、暑くなれば暑くなるほど壁の中の上昇気流は大きくなり、24℃~25℃という床下の涼しい空気を壁の中へ引っ張る力が働らき、壁の中の温度上昇と室温の上昇を抑えてくれるため壁内部の温度が外気温以上にならないのです。
そして、湿気や熱気を含んだ空気は、小屋裏部へ上昇し、小屋裏に設置してある排気ファンにより、外部へ常時排出するので、天井で断熱している家と比べ、小屋裏の温度は最低10℃以上の差が出るのです。
是非、暑い日にモデルハウスにお越しいただき他社のモデルハウスと比較してみて下さい。
そして、床下や小屋裏の中に入り、ご自身の目で見て、肌で感じていただければ、その違いが必ずご体感いただけると思います。
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私は、東北で宅建業を営む企業のほとんどが加盟する、東北地区不動産公正取引協議会の副会長も務めております。公正取引協議会は、ユーザーが間違った情報によって不動産を購入し、不利益を受けたりすることを防ぐための公的な団体で、不当告知や誇大広告やおとり広告を監視し、違反すると罰則も設けられております。私は、ブログを初め、様々なところで情報を発信させていただいておりますが、監視・指導する立場でもあり、基本的に間違った情報は発信していないつもりです。もし不明な点や疑問に思ったことなどございましたら、どうぞお気軽にお問合せ下さい。
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