2021年6月25日
よく聞くUA値って何だろう?
最近よく耳にするUA値というワード、何だろうという方はいらっしゃいますか?難しい話は抜きに手短に解説したいと思います。
【UA値の定義】
外皮平均熱貫流率といって、簡単にいうと、単位面積(家の外気に面する面積)あたり、どの程度の熱が漏れるかという指標になる数値です。下記のような前提があります。
・数値は小さい方がよい
・建物の大小によらない
・換気熱損失は含まない
・気密は考慮されていない
・家全体の平均値(UA値のAはAverage)で表される
【基準】
宮城県はⅢ地域~Ⅴ地域までありますが、基準は下記の通りです。
一般的には宮城はⅣ地域と思えればいいと思いますが、Ⅴ地域って最南端だと宮崎や大分も含まれます。同じでいいのでしょうか?
【算出方法】
UA値はあくまでも理論値であり、お家のパーツごとの平均値です。床、窓、天井など、それぞれの数字の平均なので、壁が断熱薄くても、天井にたっぷり断熱するなどで数値をよくすることは可能です。また窓を少なくするだけも、数字はよくなります。また家の気密(隙間)は考慮されていないので、気密測定をしてない家のUA値は、言い方はちょっと過激ですが、あまり意味のない数字という風にも言えます。
次回以降、以前の基準値として用いられていたQ値との違い、実際の省エネ性能としての光熱費の計算方法、UA値はどこまで上げればいいのかなどについてお話します。
- 加納貴志