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ウッドショックの概要と対策

新型コロナウイルスは世界中で様々な影響を及ぼしており、住宅業界にも無視できない事態が続いております。

木材の不足により日本でも家が建てられない状況になっている会社もあります。

 

【ウッドショック】という言葉を耳にされた方は以前より多くなってきているかもしれません。メディアに取り上げられたことを皮切りに、買い占めも起きてしまい、ますます供給が追い付かなくなっている事実もあります。

 

そもそもの発端は各国で金融緩和策を講じたり、外に出れない状況が続いていることから、住宅(一戸建て)の需要増加が原因です。

 

特に米国・中国の人口が多い国での需要が増えたため、外材に頼り切っていた日本が大ダメージを受けています。

 

また、中国による【コンテナの買い占め】も大きな影響を及ぼしております。コンテナの流れが中国~米国航路に集中してしまいヨーロッパ~日本のコンテナが確保できず運賃の上昇につながっています。

 

世界的な木材不足の日本への影響は?

日本国内での住宅で使用する木材はほとんど外国産の集成材です。ヨーロッパからの木材が入りにくくなり、約30%減となっており、この事態の影響の大きさや長期化が懸念されております。

※林野庁公表資料

 

海外からの木材に頼っていた日本は、木材が入ってこないことによりその関連会社(プレカット材工場)も受注制限をはじめ日本の住宅市場に供給されるプレカット材が大きく減って知る状況です。

日本国内の構造用集成材生産量の8割を占めている「日本集成材工業協同組合」の2021年3月の発表によりますと、「かつてない高騰・入手難に直面している」状態でありさらに減産を強いられる可能性もあるとしています。

 

代替となる国産木材や無垢材は?

外国産の集成材確保が難しいとなると当然国内産が注目されてきますが、急な需要増・高騰に対して供給が追い付いていない状態であり、もともと輸出もしていたことから抜本的な代替策とはならず、外国産に依存していた住宅会社が国内無垢材むりやり切り替えていることから数少ない在庫も尽き始めている事態となっています。

 

かつてないような価格高騰とは?価格推移の想定

価格の高騰は2021年4月より顕著になり、月を追うごとに価格が120%~130%~140%と順次上昇していき明らかに「建売価格にして3%ほどの上昇」と予想する動きが見られています。

 

新型コロナウイルスの影響による一時的な状況であるため長期的には収束が期待されてはいますが、現時点で明確な見通しはなく、住宅を検討している方々へのライフプランが大きく崩れることも懸念されております。

 

木材だけではない!?住宅に係る資材も注意

トイレやエコキュート、ガス給湯器などの住宅設備機器の欠品・納品の遅れや価格の高騰にも注意が必要であり、住宅設備機器部品の主要生産拠点であるベトナムなどのアジアの工場にて操業が停止し各メーカーが商品の部品調達難が生じてしまい納期遅延が続いております。

 

まとめ

新型コロナウイルスの影響の範囲は計り知れず、新たな懸念も生まれています。

ただしこれまでも様々な商品や資材等が「不足する」と騒ぎになったことがありましたが、いずれも中長期的には解決したり、代替策が見出されたりして最悪の事態は避けられているかと思います。

この度のウッドショックが最終的にどのような形に落ち着くかは分かりませんが、とにかく焦らず冷静に、客観的な情報収集に務めましょう。

ただ、直近で検討している方は、今後の値上げを見越して早めの決断をされたほうが良いかもしれません。

 

これからも弊社をお選びいただいたお客様に私たちと同じ気候風土で幾年も育まれてきた宮城の「いい木」でご満足いただける「いい家」を作らせていただけるようにこれからもスタッフ一同努力し続けたいと思います。