2017年4月25日
香害の恐ろしさ
お世話になっている、みやぎ化学物質過敏症・アレルギーの会 「ぴゅあぃ」の代表の佐々木さんから、ご紹介され「香害」という書籍を読んでみました。
香りがもたらす健康被害については、ある程度理解していたつもりでしたが、初めて知った内容も多く、大変勉強になりました。
シックハウスが悪化すると、発症する化学物質過敏症ですが、CS(化学物質過敏症)患者は、予備軍も含め国内に1000万人以上いると言われています。
住宅に使われる建材の制限や換気設置の義務化もあって、家そのものが原因のシックハウスは、沈静化している側面はございますが、相変わらず無関心な造り手も存在し、換気が機能していない住宅も多いのも現実です。さらに換気について、つける・つけないは個人の自由となっており、CS患者の増加が危惧されています。
人は、水や食料・空気を体内に取り入れていますが、重量で比較すると、空気の割合は、実に85%という事を理解しなければなりません。
そして、このうち室内の空気は平均で57%となっており、家にいる時間が多い、お子さんや奥様、お年寄りはもっと多くの室内空気を取り入れているのです。
体内に取り込める化学物質の許容量は、人それぞれですが、ひとたび許容量をオーバーすると、原因不明の咳や頭痛、目眩やしびれ・倦怠感など様々な健康障害に襲われ、日常の生活が困難に成る程、重症化する怖い病気です。
消臭や除菌の為に、シュッシュしたり、部屋干しの嫌な臭いを軽減するために、柔軟剤や香料の強い洗剤を使いたくなる気持ちもわかりますが、使用することで、ご自身やご家族の体を知らず知らずのうちに、蝕んでいるという事も、正しく理解しなければなりません。
現代に生きる私達は、水や食料・空気も含め、様々な化学物質に囲まれて生活しており、全てを取り除いた生活は不可能ですが、出来るだけ取り入れない生活と家の中の空気を綺麗に保つための換気が必要です。
換気の王道は、何といっても窓開け換気ですが、屋外の空気汚染や防犯上の問題、共働きにより、留守がちな生活形態や雨や風・砂ほこりの侵入もあり、窓開け換気が難しい環境下で私達の生活は営まれております。
つまり、室外の空気は極力、綺麗な状態で取り入れ、室内の汚れた空気は速やかに排出するための換気設備と換気が正常に働くための、高い気密性能が重要なのです。
特に、妊婦の方や、小さなお子さんのいる家庭では、十分に注意が必要で、アトピーや喘息・食物アレルギー・花粉症・発達障害など、様々な影響を及ぼす危険性があり、私達の生殖機能にも関わってくるそうです。
いずれにしても、基本は出来るだけ使わない、やむなく使う場合でも、室内に化学物質が充満しないような、換気を心がけるしかありません。
そして、付け加えさせていただければ、柔軟剤や制汗剤・香水など、私達が無意識に発する臭いによって、辛い思いをしているCS患者の皆さんがいるということも、理解しなければなりません。
健康に暮らしたいという方には、必ずお役にたてる内容ですので、是非読んでみて下さい。ご希望の方には、お貸しいたしますのでご遠慮なくお申し付け下さい。
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