2024年7月26日
オープン収納をおすすめする理由
以前から、オープン収納を推奨しているのですが、ようやく世間的にも浸透してきたように思います。
私が推奨する一番の理由は、クローゼットの扉をなくすことで、通気性をよくして、水とりぞうさん等の湿気とりは不要となり、防虫剤や防カビ剤の必要性が減少し、空気を汚さずにすむということなのですが、最近のトレンドは、どちらかというと魅せる収納として採用するケースが多いように思えます。
いずれにしても、扉をつけるよりも、様々なメリットがあるオープン収納ですので、今後定着するようさらにご提案していきたいと思います。
特に、お子さんの部屋や寝室のクローゼットの扉は付けずに、オープンにした方がいいのではないでしょうか。
理由は色々とありますが、
〇 解放感が出て部屋が大きく見える
〇 自然に整理整頓が身に付く
〇 部屋のインテリアとして、洋服や小物を活用できる
〇 コストダウンにもなる(あまり収納パーツにこだわると高くなる場合もある)
〇 開閉音もなくなり、レールの掃除や建具の調整も必要なくなる。
〇 子どもが独立した場合の、お部屋のリノベーションが簡単に出来る。
〇 湿気が籠りにくくなり、通気性を持たせることで、カビや衣類害虫の繁殖が抑えられ、防虫剤や防カビ剤が必要なくなる。
ざっと上げるとこんなところですが、偉そうなことを言っている私も、我が家の寝室や子供部屋には、しっかり扉がついており、たまにオープンにして、クロゼット内に通気させています(汗)
正直言って、オープン収納は、整理整頓が苦手なご家庭では、少々難点もありますが、中が気になる方は、ロールスクリーンなどでも、対応出来るので、今では、なくても良かったとプチ後悔している次第です。
外断熱の家では、個室に収納する洋服は、その季節に着る洋服だけにして、その他の季節の洋服は、小屋裏などに吊るしたり、カラーボックスに収納すると、衣替えも簡単に住んで部屋もスッキリ整理できるようになります。
何より、オープン収納にすると、湿気やカビの心配が少なくなり、余計な日用品(防虫剤や防カビ剤)の出費が減少し、アレルギーなどの発症や悪化も抑えられます。
ただ、どんな家でもそうなのかと言うと、そうでもなく温度差もなく空気のきれいな外断熱の家だからこそ最適で、温度差がある家では、湿気や結露が発生したり、換気が悪い家では逆効果になる場合があるので注意が必要です。
環境省の調査によると、家庭から排出される化学物質の内、防虫剤に含まれているパラジクロベンゼンが、2番目に多い量だそうで、(1位・3位~5位は合成洗剤や柔軟剤)知らず知らずの内に、私達の健康にも、環境にも様々影響を及ぼしています。
空気の汚れは目に見えませんが、人が体内に取り入れる物質の重量比では、水や食物の割合は、僅か15%で、85%は空気で、その大半は室内の空気であり、中でも就寝中の空気の割合が特に大きいということをご理解いただき、寝室の空気環境に目を向けていただければ幸いです。
- 高橋一夫