今回は、屋根材の選び方について考えるです。<br /><br />屋根材は、素材別に分類されるのが一般的です。<br /><br />屋根材を選択するには、次のようなポイント考えられます。<br /><br />1.木造住宅の場合、屋根材の重さが壁量計算に影響します。<br />　木構造の耐震性を確保するため、建築基準法では、重い屋根<br />　（瓦葺の建物）と軽い屋根（金属・スレートなどで葺いた建<br />物）に分けて壁量計算（耐力壁の計算）を行います。<br />その際に素材によって係数を変えおり軽い屋根のほうが壁量<br />が少なくて済むことになります。<br /><br />2.屋根材の素材によって屋根の最低勾配の規定が異なります。<br />　素材によって最低勾配の規定が異なるのは、屋根材の形や<br />　葺き方によって雨漏りを起こさない工夫から来ています。<br />　屋根の勾配は、外観に大きく影響します。外観に合わせて<br />　屋根の素材を選択することも必要です。<br /><br />3.屋根材は防火対策のため大半が不燃材を使用しなければ<br />なりません。<br />　地域や建物の構造により、建築基準法では、防火対策の観点<br />から屋根材は、不燃材を使用するよう規定されています。<br />　屋根材は、建物の構造や地域の規制に適合した素材を選択し<br />なければなりません。<br /><br />ほかにも素材選びの要素はあるのでしょうが、重要なポイント<br />は、上記の3つと考えます。<br /><br />屋根材は、単なる仕上げ材として色や形から自由に選ぶ分けには<br />いきませんね。<br />