2009年8月15日
知っておきたい洗剤知識
洗剤は界面活性剤の働きで科学的に汚れを分解するものです。<br />洗剤には、酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、アルカリ性のタイプがあります。<br />日頃のお手入れには中性タイプで十分です。<br />中性タイプであれば、材質を傷める心配がありません。<br /><br />■浴室用、洗面所用の洗剤<br /><br />中性:浴室用合成洗剤(中性タイプ)<br /> 浴室、洗面所の石鹸かす汚れなどをよく落とす成分(キレート剤)が配合<br /> されたものが適します。<br /> バスマジックリン(花王)、おふろのルック(ライオン)など<br /><br />弱アルカリ性:クリームクレンザー<br /> 科学的な分解力では取れない汚れを研磨剤ですり落とします。<br /> 研磨剤の種類(硬さ)によって材質を傷付けるものがありますので、材質<br /> への影響が少ないものを選ぶ必要があります。<br /> おふろのルックみがき洗い(ライオン)<br /> クリームクレンザージフ(ユニリーバ・ジャパン)など<br /><br /> :フロ釜洗浄<br /> フロ釜の追炊き配管及びジェット噴流バスの配管の湯どろ取りと除菌用<br /> に使用します。<br /> ジャバ(ジョンソン)など<br /><br />弱酸性:浴室用洗浄剤<br /> 浴室の頑固な石鹸かす汚れの除去に効果的ですが、塩素系洗剤などの併<br /> 用使用禁止などの使用上の注意が必要です。<br /> ティンクル(キンチョー)、かびコロジ(サンデーペイント)など<br /><br />アルカリ性:カビ取り剤<br /> 浴室のカビを除去し、漂白・殺菌します。<br /> 塩素系の洗剤ですので、使用上の注意が必要です。<br /> ※塩素系洗剤と酸性洗剤は混合・併用は絶対に避けてください。<br /> (有害な塩素ガスを発生し危険です。)<br /> カビキラー(ジョンソン)、強力カビハイター(花王)など<br /><br />■キッチン用の洗剤<br /><br />中性:台所用合成洗剤(中性タイプ)<br /> 食器や調理用具の汚れに使用します。<br /> ファミリーピュア(花王)、チャーミーVクイック(ライオン)など<br /><br />弱アルカリ性:クリームクレンザー<br /> 科学的な分解力では取れない汚れを研磨剤でこすり落とします。<br /> 浴室用の場合と同様に、材質への傷付きが少ないものを選ぶ必要があ<br /> ります。<br /> クリームクレンザージフ(ユニリーバ・ジャパン)<br /> ホーミングクレンザー(花王)など<br /><br /> :ガスレンジ換気扇用<br /> 漬け沖き洗浄用と吹き付け用の2つのタイプがあります。<br /> ワイドマジックリン(花王)<br /> レンジまわりのルック(ライオン)など<br /><br />アルカリ性:漂白剤(塩素系)<br /> 漂白・除菌と洗浄が同時に出来ます。<br /> 塩素系ですので、浴室のカビ取り剤の場合と同様の使用上の注意が<br /> 必要です。<br /><br />■排水パイプ洗浄用<br /><br />弱アルカリ性:排水パイプ洗浄用<br /> キッチン、浴室、洗面の排水パイプの詰りや悪臭を取る為に使用し<br /> ます。<br /> 弱アルカリ性ですので、比較的素材への影響は少ないものです。<br /> パイプスルー(花王)など<br /><br />■その他の研磨剤等<br /><br />金属磨き剤:材質を傷付けないように、きめ細かな研磨粒子のものを選び<br /> ます。<br /> ピカール(日本磨料工業)など<br /><br />クリーナー:材質を傷付けないように、研磨剤を使用していないものを選<br /> びます。<br /> 水栓などの水垢や洗面ボールなどの毛染め剤汚れの除去に適<br /> します。<br /> スーパークリーナー万能Jrくん(マルシン)など<br /><br />浴室鏡の水垢とり:鏡にこびりついた頑固な水垢落としに効果的な磨き剤<br /> です。<br /> 付属の専用たわしにつけて磨いて落とします。<br /> ※但し、ファインミラーへの使用は出来ません。<br /> 鏡の水垢取り(日本ミラコン産業)<br /> <br />ステンレス用磨き剤:ステンレスシンクについた水垢落としに効果的です。<br /> ステンレス用コンパウンド(光陽社)<br /><br />■使用上の注意点<br />・誤った使い方をすると素材を傷めてしまうこともあるので注意しま<br /> しょう。<br /> 「例」カビ取り剤、漂白剤、排水パイプ洗浄剤、フロ釜洗浄剤、<br /> クリームクレンザー、磨き剤など<br />・洗剤は混ぜて使用しないでください。<br /> 特に塩素系の洗剤と酸性の洗剤を併用すると有害な「塩素ガス」を<br /> 発生する為、絶対に混用しないでください。<br />・あらかじめ目立たない箇所で試してから使用してください。<br />・使用前に必ず製品の注意事項をお読みいただき正しく使用してくだ<br /> さい。<br />・使用後は洗剤が残らないよう完全に洗い流してください。<br />・使う時はゴム手袋を着用しましょう。<br /> (手荒れを防止するために励行しましょう、特に酸性やアルカリ性<br /> の洗剤を取り扱う時は不可欠です。)<br />・換気を十分行いましょう。<br />
- 佐藤晋悦