2019年7月14日
吉野教授の「湿気と健康」の話
昨日、2週連続で、東北大名誉教授の吉野先生にフローライフレディオにご出演いただき、「湿気と健康」をテーマにお話を頂戴しました。
吉野先生のお話にもありましたが、湿度の高いことを指して、専門用語でダンプネスと言います。
私も常々、湿気や結露・換気不足がもたらすダンプネスは、人と建物の健康を脅かす悪の根源だと痛感しています。
高湿度にさらされた室内は、カビやダニ・虫が繁殖しやすく、防カビや防虫・防蟻剤が必要となります。
ひとたび発生すると、今度はカビ取り剤や殺虫剤を使用し、カビの匂いをとるために、消臭剤や芳香剤が必要となります。
家干しも、湿度が高いと乾きずらく、雑菌も繁殖しやすく、嫌な臭いの元になります。
そして、臭いを抑えるために香りの強い、合成洗剤や柔軟剤が多用してしまっているのが現代の暮らしです。
結果的に、室内の空気は益々汚れ、鼻炎や喘息・アトピー性皮膚炎などのアレルギーの発症や悪化を招いてしまい、シックハウスや化学物質過敏症・夏型過敏性肺炎などを引き起こしてしまいます。
さらに人の健康ばかりか、家を腐らせ、シロアリを呼び寄せ、耐久性や資産価値の低下を招き、湿気や結露による負の連鎖は続きます。
新築や建替・リフォームをご計画の方は、結露が発生しない家であることはもちろんですが、温度とともに湿度をコントロールしやすい家を造って、キレイな空気で暮らすことは、住む人と建物の健康にとって、非常に大事なことなのです。
ラジオを聞き逃した方は、ラジコのタイムフリーで1週間お聴きいただけますので是非どうぞ。
※ 番組のパーソナリティーを務める熊谷育美ちゃんも先月2人目の懐妊を発表しましたが、10月にご出産ということで、穏やかな表情でとても幸せそうでした。
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