2019年6月20日
家は3回建てなくても1回で十分
「家は3回建てないと満足する家は建てられない」という話はよく聞く話です。
3回建てないと・・・というのは建物の良し悪しを理解できるようになるには、そのくらいの経験が必要ということで使われています。
もちろんそうした側面もあるのですが、間取りや生活導線・収納や使い勝手に関してはそうでもないのです。
家というものは、その時々の家族構成やライフスタイルによって、満足する家・暮らしやすい家というのはおのずと変わってくるということです。
例えば新婚の夫婦だけで暮らす家、子どもが小さい時に暮らす家、また子どもが成長して自立心が芽生え、個室が必要になった時の家、受験の時期に適した家など、子どもの成長に合わせ家族の暮らしは大きく変わるものです。
そして子どもが巣立ってしまうと、子供部屋は必要なくなり、いつしか納戸になってしまい、家の広さは十分なものの有効に活用できない家は多いのです。
一方、親の方も、年齢を重ねるごとに趣味・趣向が変わりライフスタイルも変化し、当然ながら足腰も弱くなってくるために、階段の上り下りをはじめ、日常の動作に負担もかかってくるのです。
本来は、夫婦仲良く最後の人生を謳歌するにふさわしい終の棲家となるのが理想かと思います。
しかし、これら全ての時期を満足させる家を一回で叶えるのはかなり難しいと言えるでしょう。
ただ言えるのは、初めての家造りであっても将来をしっかり見据えた家造りを計画すると、様々なケースにも対応が可能なのです。
20年後・30年後の暮らしに合った改築も可能とする構造にしておいたり、住み替えが必要となった時でも、資産として有効に活用できる価値ある家を建てなければならないということで、そのためには、家の性能を見極めての選択が何より重要です。
3度建てなくても、弊社の建築現場や実際のオーナーの話を見て聞いていただければ答えは簡単です。
そして、このうっとうしい時期に、床下や小屋裏を確認してみてください。
床下や小屋裏・壁の中には、その会社の建物に対しての考え方や職人さんの良心が、ハッキリ表れており、全ての答えはこの見えない部分に隠されているのです。
もし見せてもらえない会社は、キッパリあきらめた方が無難です。
隠れた部分に関心を持たずして、見た目やイメージで、住まいを選ぶと3度建ててもいい家には巡り合えないというだけは間違いないのです。
- 社員ブログ