2019年3月30日
花粉の量について
私は、花粉症ではありませんが、花粉の飛散量については、一応毎朝チェックしています。
花粉の飛散が、30個を超えると多いとなり、50個を超えると非常に多いとなり、自ずと症状がきつくなります。
ところで、この花粉の量は何を基準にしているかご存知でしょうか?
この花粉の何個という数は、それぞれの観測地点で、1㎝×1㎝あたりに落下する花粉の数を、顕微鏡を用いて調べたものです。
花粉の大きさは、30μm~50μmと言われていますが、1μmは、1000分の1ミリです。
つまり、100分の3ミリから100分の5ミリとなり、固まっていない限り単体では目に見えない大きさとなり、仮に50個飛散しているとしても、1㎝四方のマスの表面積中、1.5%から2.5%の量となり、その位小さな大きさということになります。
家の中にも、花粉が入るのはこうした理由で、よく窓や玄関の開閉や衣服や髪の毛につけ、持ち込むとか言われますが、風の強さや風向きによっては、家のちょっとした隙間からも、いとも簡単に侵入し、外よりも花粉量の多い家も多く、朝方に症状がきついのは、室内の花粉の影響も大きいとされています。
ちなみにPM2.5にも、そろそろ注意が必要になってきましたが、大きさで言えば1000分の2.5ミリ以下と花粉の大きさの10分の1以下となりさらに小さくなり、インフルエンザのウイルスなどは、0.1μgで、PM2.5のさらに20分の1の大きさとなるのです。
家の気密性を高くして、換気システムに花粉やPM2.5対応のフィルターをつけると、外からの有害物質の侵入は激減し、換気量も2時間に1回確保することで、室内空気は常に新鮮な状態に保たれ、アレルギーなどの症状は大分軽減するのはこうした理由です。
高気密・高断熱とはいいながら、C値という気密性能が、疎かになっている住宅業界ですが、弊社が20年以上も前から気密にこだわっているのは、単に家の熱損失を抑えるためだけではなく、適切な換気量を確保すると同時に、水蒸気の出入りや室内への有害物質の侵入を極力防ぐためでもあります。
気をつけなければならないのが、フィルターのメンテナンスで、目が細かくなればなるほど目詰まりを起こしやすくなり、今度は換気そのものが機能しなくなり、室内の汚れた空気は外に排出されなくなってしまう怖れが高まります。
空気清浄機も同様で、大分性能は高くなりましたが、フィルターの性能が高くなれば高くなるほど目詰まりを起こし、逆効果になる場合もあります。
そして、空気清浄機は空気をろ過させて、循環させているだけなので、酸素が増えたり二酸化炭素が減るわけではないということで、言うなれば、うがいした水をろ過して飲んでいるのと同じであり、あくまで換気のサポート役という理解も必要です。
リンクを貼ったサイトには、県内40カ所ほどの花粉量や今後の予測も紹介しておりますので、何気に便利ですのでご活用ください。
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