2019年3月24日
デメリットがない外断熱の家?
先日、ソーラーサーキットの家にデメリットはないのですか?というご質問を頂戴しました。
住宅に限ったことではありませんが、この世の中に流通する商品やサービスには、必ずメリットとデメリットがあり、売る側の立場からすれば出来るだけデメリットは伏せて、メリットを強調し、ユーザーに訴求するのが一般的です。
しかし、ソーラーサーキットの家のデメリットといえば、防音性の高さによる室内の音の響きやすさや、家の暖かさによる果物や野菜の傷みの速さくらいで、デメリットといえるようなデメリットはありませんという答えになってしまうのが正直なところです。
もちろん、こうした答えで納得していただけるお客様はいないので、いつもお答えしているのは、目に見えない気密や・断熱・換気にくわえ、通気性を確保するための資材や工事費用を要するために、一般的に流通するローコスト系の住宅と比較した場合、当初の建築コストはやや割高に感じるということです。
なぜ割高に感じるのか詳しく知りたい方は下記の外断熱は高い?の記事をご覧ください。
http://daitojyutaku.co.jp/log/?l=404665
そしてもう一つは、外断熱の性能を100%生かし、最高の住み心地を得るには、家の仕組みや快適さの理由を正しく理解し、それぞれの家庭にあった暮らし方の工夫も必要になるということです。
こんな話をすると面倒とおっしゃる方もおりますが、建てただけで省エネで快適で健康で長持ちするような魔法の家は、いくらお金をかけても不可能です。
その点、外断熱や二重通気の仕組みさえ分かってしまえば、どんな家よりも、空気の清浄さや温度と湿度のコントロールが、容易なのもソーラーサーキットの家なのです。
「いつまでも強く・いつまでも快適に」
住む人と建物の健康をいつまでも守り、50年後も次の世代に引き継げる価値ある住まいを実現するのが、外断熱の家ですが、これは住まい手としての正しい理解と適切な暮らし方によって実現するのです。
大事な部分を、知らないまま・知らされないままに家を建てたばかりに、後々、様々なストレスや後悔を余儀なくされるケースが多く、やり直しや住み替えが簡単に出来ないのが住宅の怖いところです。
それ故に、このブログを通して、空気環境や温熱環境を中心に、その重要性について、様々な問題を投げかけ、地元のお客様がどこのメーカーで建てるにしても、後悔しない様に、情報を発信し続けているということをご理解いただきたいと思います。
毎回、難しい話ばかりで、他の工法で家を建てた方にとっては、不愉快に感じたりする場合もあり、大変恐縮ではございますが、弊社のオーナー様にくわえ、真剣にいい家を建てたいと、勉強をしている多くのユーザーから「本当にタメになる話で毎日楽しみにしています。」といったような激励のお言葉も大分頂戴しており、そうした声を励みに日々投稿させていただいる次第でございます。
これからもどうぞお付き合い下さいます様よろしくお願い申し上げます。
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