2019年2月19日
終の住いに適した提案をするために
最近、子どもが独立した50代~70代のご夫婦二人で暮らす終の住まいのご相談を頂戴するケースが増えているので、妻の本棚にあった本を読んでみました。
将来の介護を想定した「終の住まい」のあり方は、それぞれの健康状態や生活スタイル・理想や思いも違うために、非常に難しいテーマでもあります。
大事なのは、寒さや暑さ・湿気や臭い・音や光熱費にも悩まないストレスフリーの暮らしを送れる住まいにしなければならないということではないでしょうか。
そして、新鮮な空気と温度差のない住環境の中で、明るく活動的に過ごし、質の良い睡眠を摂り、免疫を高めることで、老化はもちろん、IADL(日常的生活動作)やADL(生活動作)の低下を防ぎ、病を予防し、健康寿命を伸ばすことが出来るのではないでしょうか。
30代から40代のお客様から、実家は寒くて泊まりに行きたくないとか、お風呂に入るのも命がけで子ども達も行くのをいやがるというような話を、冗談まじりによくお聞きしますが、いつでも、子どもや孫が泊まりに来たくなるような家が、ご家族の絆を深め、高齢者が生きがいを感じながら、元気に暮らす為にも必要だと常々感じている次第です。
そして、今はお元気でも、将来、必ず誰もが訪れる「介護」をリアルに考えなければなりません。
老々介護や認々介護などの問題も大分取沙汰されるようになってきましたが、親の介護に直面し介護離職を強いられる子世代の方々も非常に多く、悲しい事件も増加しています。
お元気なうちに、介護を前提としたプランをご提案することについては、デリケートな部分もあり、難しい側面もございますが、介護リフォームなどを含め、多くの事例を経験している私達だからこそ、将来、こうしておいて良かったとご満足いただける住まいが提案できると思います。
心身ともに、出来るだけ健康を維持し、将来、介護が必要になった時でも、介護を受ける側もする側も、出来るだけ負担の少ない住まいを提案することも、地元の住宅会社として大事なことだと思いますので、どうぞご理解下さいます様お願い申し上げます。
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