2019年1月28日
家づくりの大事なチェックポイント
家づくりを成功させるために、まず初めに確認しなければならないチェックポイントについて、改めて紹介させていただきます。
私は、常々、外断熱の優位性について、お伝えしておりますが、外断熱であろうと内断熱であろうと、次に挙げるポイントを満たすことで、住まいは高性能となり、少なくとも、将来、後悔するような家にはなりません。
そのポイントとは、気密や断熱・換気・冷暖房について、依頼先に、次の条件を提示し、確実に実施してもらうだけです。
☆ C値(隙間面積)を測定するための、気密検査の実施(気密工事完了時・竣工時)してもらってください。 寒冷地の基準は2.0ですが、経年変化を考慮し最低でも1.0が必要です。
☆ Q値(熱損失係数)・UA値(外皮熱貫流率)の確認をして、 最低でもQ値であれば1.9 ・Ua値0.60 w/㎡・k(ZEH基準以下)の断熱計画を実施してもらって下さい。
☆ Q値やUa値の、数値はあくまで計算値です。断熱の施工精度の確認のために、 断熱施工時に、すき間やたわみなく、施工出来ているか確認して下さい。確認できない場合は、サーモカメラでの、断熱部の画像を確認してください。
☆ 開口部の種類と性能値を確認し、樹脂トリプル(LOW-E+アルゴン)U値1.6W以下 のサッシを使用してもらってください。近い将来標準になるはずです。
☆ 換気システムの種別を確認してください。まだ仙台圏では、コストの関係で1種よりも3種換気の採用比率が非常に高いのですが、後々、寒さで後悔するのは必至で、宮城のような寒冷地では、第1種熱交換換気が必須となります。
☆冷暖房の種類・容量と配置計画を示してもらってください。省エネ・高性能というからには、エアコンは2台(床面積×50W)あれば十分で、個室に設けたとしても、せいぜい3、4台で十分です。
☆ 冷暖房の連続運転時の部屋別の室温 と暖房費のシュミレーションを提示してもらってください。冬期間に、24時間運転で室内全体を20℃前後(部屋間の温度差が2℃~3℃以内)にした場合の暖房費を出してもらえばいいだけです。
これらのチェックポイントを確認するだけで、お客様には、いい加減な対応は出来なくなり、様々ある工種の施工精度もグンと向上し、間違いなく住み心地のいい家に近づきます。
耐震性にしても、目に見えない内部結露を抑えることで、構造の劣化を最小限にして高耐久な住まいが実現するのです。
そして、太陽光を設置する場合でも、無駄な太陽光は必要なく、床面積㎡あたり0.5kW前後の設置で、十分ゼロエネは可能になります。
もっともらしい理由をつけて、受け入れを拒否されるかもしれませんが、ハッキリ言って、そうした造り手を大事な家づくりのパートナーとして選択すると、お客様自身が将来後悔する可能性が非常に高くなります。
宮城にも、対応可能な造り手はたくさんいますので、どんなに人柄の良い営業マンであっても、デザインが良くて、価格が予算内でも、候補から外した方が賢明です。
上記に挙げたチェックポイントは、省エネ住宅や健康住宅・高性能住宅というからには、クリアしなければ最低限の条件ともいえます。
そして、これらの条件を満たした上で、次のステップとなる資金計画や間取りプラン・外観や設備・インテリアにと計画を進めれば、お客様の家づくりの成功確率はかなり高いものになるのは、間違いありません。
考えていただきたいのは、予算と大きさから家づくりを検討すると、真っ先に削られてしまう部分が、こうした目に見えない部分になってしまうのです。
マイホームは、一生で一番高い買い物で、住み替えや買い替えは簡単に出来ないのです。
そして、体力や免疫が低下する高齢になっても出来るだけ健康を維持しながらの暮らしをリアルに考えれば、中身をしっかり見極めた上での家づくりが大切です。
そして、これらのチェックポイントがなぜ大事なのかを理解することも非常に大事で、正しく理解することで、省エネで快適・健康で長持ちする家の使い方や暮らし方も自ずとマスター出来るのです。
本当にいい家の条件と正しい暮らし方をマスターしたい方は、是非、住まい塾へご参加ください。
- 社員ブログ