2019年1月19日
夜間のトイレにご注意を
夜間頻尿という言葉は、あまり馴染みがないと思いますが、夜中に必ず1回以上トイレに行かれる方は、夜間頻尿の疑いがあるそうで、なんと5,300万人、40才以上の59%の方々が罹患しているそうで、2回以上行かれる方は、夜間頻尿から寝不足となり、様々な健康障害を引き起こす危険があり、治療が必要だとも言われています。
寝る前に水分を取りすぎないようにとの話も聞きますが、寝ている時には、たとえ冬であっても汗をかき、水分不足を補うために、寝る前と寝起きの水分補給が必要で、トイレが近くなるからといって、水分を控えると、逆に血中の水分が不足し、心疾患や脳疾患のリスクが高まるので十分な注意が必要となります。
夜間頻尿の原因は色々ありますが、寝室内の寒さも大きな原因だということが明らかになってきました。
画像は、健康・省エネ住宅推進国民会議のデータですが、表をみてわかる通り、寝室が18℃の方に比べ、12℃未満の方の頻尿リスクは5.3倍上昇するようです。
特に高齢者の、夜間のトイレは、単に睡眠障害をもたらすばかりではなく、ヒートショックや転倒による骨折などの危険性が高まります。
先日、寝床内の適温は32℃~33℃と紹介しましたが、寝室や廊下・トイレが10℃以下になると、寝床との温度差は、ゆうに20℃を超え、氷点下の時期などは、30℃にもなるケースも少なくないために、非常に危険なのです。
断熱性が高く、温度差のない住まいは単に快適だということ以上に、私達の健康にも大きく影響するのです。
まだ若い人には、あまりピンとくる話ではありませんが、人間誰しもが年齢を重ね、体力も免疫も下がるのは自然の摂理です。
一生に一度のマイホームですので、ご自身やご家族の老後もしっかり考えた家づくりが必要だということをご理解いただければ幸いです。
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