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血液中にも化学物質?

画像の記事は平成11年8月3日付けの朝日新聞のものですが、厚労省研究班の調査によると、血液検査した成人60名中全員の血液から、衣類の防虫剤や殺虫剤に含まれるパラジクロロベンゼンが、高濃度で検出されたそうです。

人体への影響については、様々な研究や調査が続けられており、未だ解明されておりませんが、環境省のPRTRデータによると、現在、家庭から排出される化学物質の中で、2番目に多いのがこのパラジクロロベンゼンです。

そして、1・3・4・5番が、合成洗剤に含まれる合成の界面活性剤で、どの物質も動植物の生態や健康・環境に害を及ぼす恐れがあるとされる第一種指定化学物質に区分されています。

この他にも、私達が普段、無意識の内に使っている日用品の中にも、消臭剤・芳香剤・柔軟剤など、健康や環境に悪影響を及ぼす恐れがあるとされているものがたくさんあります。

そして、知らないまま・知らされないままに使っているからこそ注意が必要な物もたくさんあるのです。

化学の進歩によって、私達の生活は便利になり、衛生的にもなり、日々の生活そのものが成り立っているのも事実です。

それぞれの製品は、容量や用法を守れば、健康を害するものではないとはされていますが、必要以上に使用いている方も多いのではないでしょうか。

そして、様々な商品による複合的な摂取や長期的な摂取・年齢や体質・体調などの個人差における影響は、誰もわからないのが現実で、日々使用することで、確実に体内に蓄積され、様々な病気が発症し、医療費が増加していることだけは、紛れもない事実です。

また塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜると、危険な塩素ガスが発生するのは、ご存知だと思いますが、化学物質は空気中や体内でも、化学反応によって、さらに有害な物質が生成されるものも少なくありません。

飲み物や食品中に含まれる添加物などは、肝臓で分解されある程度は、体外へ排出されますが、呼吸や肌から吸収される化学物質は、血液や細胞に蓄積し、なかなかデトックスも効かないとも言われています。

ご家族の健康のためにも、環境のためにも、日常の生活を見直して、出来るだけ不要なものは使わずに、化学物質との上手な付き合い方を心がけましょう。

そして、キレイな空気の中で、温度差が少なく、湿度がコントロールすれば、不要な日用品を使用しなくても、快適な生活が送れるということをご理解いただきたいと思います。