2018年7月25日
小屋裏の温度を下げるには?
先日、メールでエアコンのない小屋裏の温度を下げるにはどうしたらいいですかという問い合わせがありましたので、ブログでも紹介させていただきます。
屋根も外断熱で、日射熱の影響を抑える外断熱の家ですが、さすがに暑い日が続くと、熱っされた空気が上昇し、屋根からの日射熱の影響も多少受ける小屋裏は、30℃~32℃になる場合が、まま出現します。(西側に窓があり、カーテンもないと35℃近くになる場合もあります。)
特に、1階や2階でエアコンをつけていると、冷やされた空気は、上には上がらないので、温度差が、3℃から5℃位の差は、簡単についてしまい、なおさら暑さを感じてしまうのです。
※ エアコンのない状態の自然室温においても、1階より2階の方が1℃~2℃高く・2階より小屋裏が1℃~2℃高くなるということもご理解下さい。
それでも、外気温以上になることはまずありませんので、40℃~50℃とサウナのように暑さになる、天井断熱の家に比べると、最低でも10℃以上は、温度が低いということをご理解いただきたいと思います。
※ 夕方から朝にかけて、外気温が下がり、小屋裏の方が温度が高くなるケースはあります。
そして、30℃を超えた状態のままにしていると、小屋裏の下に寝室があったりすると、就寝時に、天井からの輻射熱で暑苦しく感じる場合も出てきたりします。
もともと、断熱性の高い外断熱の家ですので、一旦温度が上がると、なかなか下がらないということも頭に入れておいてください。
画像は、月曜日の夜11時頃の我が家の小屋裏です。日中はもう少し上がっていたと思いますが、2階ホールのエアコンを27℃に設定してつけっぱにしているので、30℃近くの小屋裏はわずか3℃の温度差でも、むっと暑さを感じます。
我が家は、プラン的な問題もあり、小屋裏の窓は、南側に2ヵ所あるだけです。
本来、両方にあってどちらも開放すると、通風の機能が働くのですが、いつもいうように、一ヵ所だけあけても、通風効果は低いのが現実です。
そこで、空気の煙突現象の力を働かせようと、小屋裏の階段の横にある2階のトイレの窓を開け、眠りにつきました。
※ うちの婆ちゃんは、夏でも、この小屋裏に布団を敷いて、7年間も寝ていたのですが、暑くないの~と聞いても、扇風機付ければ大丈夫だよ~と言って、寝られないという話は一度も聞いたことがありませんでした。
そして、火曜の朝に小屋裏の温湿度を確認すると、寝る前よりも3℃近く低下しており、逆に、就寝中に夫婦の体温により、多少温度が上がる寝室よりも温度は下がるのです。
※ 窓を開けないと小屋裏の室温の低下は、おそらく1℃前後だと思います。
小屋裏を趣味の部屋などに活用する方は別にして、7~8割のお宅にはエアコンはついていないのですが、こうした場合は、小屋裏の窓開けは、非常に有効な手段ですので上手にご活用いただきたいと思います。
しかし、小屋裏の窓開けが有効なのは、外気温が、30℃位が上限になります。そして一方の窓だけ開放しても、効果はほとんどないので、空気が通るように両方向の窓を開放してください。一方にしかない場合は、我が家の様に2階の窓を一ヵ所だけあけてもらうと、煙突効果が生まれ通気が促進されます。
日中、30℃を大きく超えるような日は閉めていた方が得策で、涼しくなる夜間から早朝にかけ、窓を開けていただけばOKです。
よく、私は、窓を開けると、ホコリや虫・湿気が侵入するので、ご注意くださいと言っていますが、小屋裏をエアコンを使わずに快適な環境にするには、窓を開けて通気するしか方法はありません。
※ よく小屋裏を利用する方であれば、2階のエアコンの風を、サーキュレーターなどで、強制的に送るという方法もあります。
小屋裏の窓は、位置的なことや大きさ的にも、ホコリや虫の侵入は、あまり気にすることはありません。湿気にしても画像を見てわかる通り、問題になるような湿度の変化はなく、単に室温が下がり、湿度が上がっただけです。
ただ、我が家では2台のエアコンを常時運転しているので、多少の除湿効果はあると思いますので、その辺のところは少し頭に入れておいていただければと思います。
いずれにしても、お客様の住いと暮らしに合わせて、カスタマイズ出来るのも、弊社の外断熱の家の隠れたメリットです。
是非、いろいろアレンジしながら、お客様に合った暮らし方を発見し、逆に教えていただければこんなに嬉しいことはありません。暮らしの達人目指してどうぞよろしくお願いいたします。
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