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健康に暮らすための必要な換気量を知ろう

爽やかな5月に入り、花粉も大分収まってきたので、外のきれいな空気を取り入れたいものです。

皆さんのお宅では、普段一日に何回位、家の換気をしているでしょうか?

私達の子どもの頃は、寒かろうが暑かろうが、両親や祖父母が頻繁に窓を開け、穏やかな日や夏には、一日中開けていたのが普通でしたし、不在時にも窓を開けっ放しにしていた家も珍しくなかったのではないでしょうか。

今でも、年配の方は、一日、何回も窓を開けて換気をしている方も多いのですが、私達の世代も含め、最近の若い方々は、換気の意識はあまり高いとは言えず、ほとんど窓を開けないという方も少なくありません。

その割に、換気機能のない、空気清浄機の設置率は意外と高く、2台も3台もあるお宅があるのが何とも不思議な感じがします。

私達は、実に多くの化学物質に囲まれて暮らしているのが現状で、家の中の空気は、様々な化学物質によって、外の何倍も汚れているという認識が必要です。

しかし、既存住宅の多くは、トイレ・キッチン・浴室にしか換気がなく、換気不足になっている住宅がほとんどです。

また、人は生きていく上で呼吸が欠かせませんが、一日3万回もの呼吸によって、空気中の酸素を取り入れ二酸化炭素を排出しており、室内の空気は人の呼吸や汗腺から発する有機物によっても汚れているということも、頭に入れなければなりません。

隙間風が入るから大丈夫という方もおりますが、隙間風は室内と室外の温度差がもたらす空気の対流現象で、非常に不安定です。

冬期間は、室内外の温度差が激しく、自然と隙間換気がはたらき、換気されている側面もありますが、温度差の少なくなる春から秋口までは、よほど風が強くなければ隙間換気は、ほとんど働かなくなるので、窓を開けるなり、機械換気による空気の入れ替えが必要です。

特に、室温や湿度が高くなる7月・8月には、室内のVOC(揮発性有機化合物)濃度が、湿気や高温の影響によって、高くなりがちで、カビやダニも繁殖しやすくなり、換気が、特に重要になるという理解も必要です。

また、2003年以降、義務化となった換気設備を設置しているお宅でも注意が必要です。

換気設備は義務化ですが、使用するしないは、個人の判断ということもあって、築年数の浅い住宅や新築して間もない家でも、常時、使用している方は少ないのです。

また、運転されていても、フィルターの清掃や交換を忘れてしまい、計画どうりの換気機能が発揮されていないケースも少なくありません。

特に、熱交換機能のない3種換気のお宅では、冬の期間はどうしても寒さを感じてしまい、換気を消してしまう傾向が強く、消したままに春を迎え、そのままの状態が続くお宅もあるのです。

そして、問題なのが、気密性能が悪い住宅では、必要な給気量を満たさず、換気をつけていても、換気のショートカットを引き起こし、換気不足になりがちで、電気代はかかるものの、空回りするだけで役に立っていない換気になってしまっている家も多いのです。

厚労省の基準では、人が、健康な生活を送るために、必要とされる換気量は、1時間に1人あたり30立米となっており、家全体の空気を、2時間に1回の割合で換気することで、清浄な室内空気が保たれることになります。

つまり、機械換気ではなく、窓開けによって必要な換気量を満たすには、1日に12回も家の窓を全開にして、換気しなければならない計算になってしまうのです。

弊社の外断熱の家にお住いの方は、高性能な24時間換気が装備されておりますので、窓開け換気は、特に必要ありませんが、人が心地ちよいと感じる時は、窓を開放して、外の新鮮な空気を取り入れていただきたいと思います。

特に、掃除機やはたきを使って、掃除する時などは、空気中にも、目に見えないハウスダストが舞い上がりますので、掃除後も5分から10分程度、窓を開けていると室内に浮遊するハウスダストも除去できるので効果的です。

最後に、窓開け換気で、注意していただきたいポイントをあげさせていただきます。

〇 砂ぼこりなどが、侵入しやすい家の場合は、風の強い日は避ける
〇 窓を開ける場合は、1か所開けるだけでは効果がないので、何カ所か窓を開け風が流れる様に工夫する。
〇 網戸が汚れている場合は、清掃をする。
〇 小さな虫が侵入しない様に、網戸は右側にする。
〇 網戸な穴が開いたり破れたりしている場合は張り替える。
〇 湿度が高い日や雨が降っている時には、窓開けは控える。

※ 季節の変わり目ですので、換気やエアコンのフィルター清掃も、忘れずに実施していただき爽やかな春をお過ごしいただきたいと思います。