2021年2月8日
マイホームの衝動買いに注意
弊社で、家を建てていただくお客様は、家に対して明確な目的を持ってから家造りに取り組む方が非常に多く、私達もそうしたお客様との家づくりにやりがいをもって日々取り組んでいます。
環境や健康・将来の資産価値はもちろん、プランを検討する上でも、家族のコミュニケーション・暮らしやすさ・将来設計まで考慮して計画を進め、耐震性や耐久性・気密性や断熱性・換気や通気性といった家の住み心地を大きく左右する性能面においても、非常に、関心は高く、強いこだわりをもって、当社を選択していただくお客様がほとんどです。
しかしながら、いまだに家を衝動買いする方は非常に多いのも現実で非常に残念でなりません。
弊社では、建売分譲は基本的に手掛けていませんが、特に、建売住宅やマンションを購入する方々は衝動買いする方が非常に多いのではないでしょうか。
建売やマンションの販売現場では、お客様が衝動買いしたくなる環境をもっともらしく演出し、営業マンは即決を上手に促してきます。
分譲系の営業手法は、即日申し込み~1週間以内の契約が大原則で、それ以上時間をかけると、極端に成約率が下がるのが統計的にも分かっているので、多少強引にでも話を進めていくのです。
きれいな街並み・お洒落な外観・あこがれのパーティキッチン・家賃以下の住宅ローン! 欲しいという気持ちが強ければ強い時ほど、その場所でいいのか、その家でいいのか、目に見えない構造や断熱は大丈夫なのかといった重要なことでさえ、頭から離れるものです。
注文住宅の業界でも同様で、ハウスメーカーの基本的な進め方は、回転をいかに速くするかです。打ち合わせや検討時間をできるだけかけずに早く契約をして、できるだけ早く着工をして、できるだけ工期をかけずに完成し、工事代金を回収することにあります。
これらをスムーズに進めるための、キャンペーンや演出、商談マニュアルなど、営業マンの教育に時間と費用をかけ、お客様に安心感を植え付けるために多大な宣伝広告費を投入しているのが一般的です。
その結果、購入後に後悔するユーザーは、後をたたないのが現実ですが、そうした家に住み続けることは、ある意味不幸とも言え避けなければならないのではないでしょうか。
大事なご家族の幸せを願ってつくるマイホームは一生一代の大事業です。
やり直しや建て直しはききませんので、じっくり検討し納得した上で選択して欲しいと願うのです。
- 高橋一夫