2018年2月11日
身近な洗剤から見直しましょう。
現在、私達の暮らしは、化学の進歩によって、非常に便利になりましたが、その便利さは、大量の化学物質によって成り立っているのが現状です。
現代において、今や化学物質は欠かせない存在でもありますが、食品や飲料水・様々な生活用品によって、大量の化学物質を体内に取り入れ、大気や土壌・河川や海に排出しており、地球環境や人の健康に悪影響を及ぼしていると思われる物質も少なくありません。
1999年化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)が制定され、現在、462の物質が環境リスクが高いとされる第一種化学物質に指定されております。
環境省のデータブックによると、家庭から排出される有害化学物質の上位5物質の内、2位のバラジクロベンゼン(衣類の防虫剤やトイレ消臭剤)を除き、4物質が、洗濯や台所・体や頭髪・歯磨きなどの合成洗剤に含有されている合成界面活性剤です。
これらの物質は、下水処理場でも分解しきれずに、私達の海に流され海中が汚染されているのです。人体や環境にどれほどの影響を及ぼすか、正式には明らかになっておりませんが、アトピーや喘息・化学物質過敏症などのアレルギー患者の増加にくわえ、漁獲量の減少や様々な生態系の変化を鑑みると、これらの化学物質が与える影響も大きいとされ、国や研究機関によって、様々な検証が進められています。
一方、石けんは5000年の歴史がある天然の界面活性剤で、肌にもやさしく、使用後に河川や海に流されても、水中の微生物や小魚によって、全て分解され、逆に栄養分となって海を豊かにさえします。
健康や環境の関心が高まる中、使って人にやさしく・使った後も環境にやさしい石けん利用の取り組みは、徐々に広まりつつありますが、現在の国内の洗剤市場は、合成洗剤メーカー各社の大量の宣伝広告と低価格で便利さを求める消費者ニーズもあって、石鹸の3万トンに対し、合成洗剤は109万トンの販売量と大きな差になっています。
しかしこれは、健康や環境に配慮したかのようなCMによって、私達が無意識の内に使用させられている側面が大きく、便利さや安さのつけは、環境の悪化や様々な病として、確実に私達に跳ね返ってきているということも認識しなければなりません。
経済が優先される社会において、非常に難しい問題ではありますが、地球環境や家族の健康・子どもたちの未来を守るためにも、国民一人一人が真剣に考えなければならない課題でもあります。
つきましては、健康にこだわり、ゼロアレルギーをを目指す弊社としても、住まいのみならず、ご家庭で誰もが使用する洗剤といった身近なところから、見直していかねばという想いから、この度、利府のモデルハウスにて、パックスナチュロンでおなじみの太陽油脂の石鹸を素材にした商品のアンテナショップを開設する運びとなりました。
是非、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
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