2018年1月16日
悪の根源は結露
湿気や結露によってカビやダニが増殖し、ダニの死骸や糞・ハウスダストがアレルゲンになって、アトピーや喘息・鼻炎などのアレルギー患者が増加しています。
国民の2人に1人が何らかのアレルギーを持っている現代ですが、アレルギー患者の多くがカビやダニ・ハウスダストが起因しているとも言われ、実際、80%以上の方に陽性反応が見られるのです。
そして、カビの臭いをとるために消臭剤や芳香剤を利用し、家干しの臭い対策に柔軟剤や合成洗剤を使い、衣服の虫食い対策に防虫剤などを利用することなどして、室内の空気は、知らず知らずの内に、VOC(揮発性有機化合物)に汚染され、新たなシックハウス患者が急増しているのです。
これらの生活用品に含まれるVOCに関しては、マウスなどによる経口試験などによって、一応の安全基準を満たしてはいるものの、健康に与える影響は個人差もあり、長期的な利用や複合利用についての安全性の検証や総量規制もなく、消臭剤や芳香剤などは、家庭用品品質表示法にも該当しない為、業界の自主基準により成分の一部が表示されているだけに過ぎません。
そして、ユーザー側の室内の空気環境に対する認識も正直いって、あまり高いとは言えず、換気が不十分な住宅が多く、知らず知らずの内に、汚れた空気の中で生活しているということを理解しなければなりません。
現代に生きる私達は、日々口にする食品や調味料・油・飲料水にくわえ・タバコや酒などの嗜好品・様々な生活用品など、おびただしい量の化学物質に囲まれた中で暮らしており、誰もが発症する可能性があるのが、シックハウスであり化学物質過敏症です。
これらの様々なアレルギー疾患は、現代病とも環境病とも言われ、様々な化学物質を含んだ商品の売り上げの伸びと比例して、確実にアレルギー患者と医療費も増え続けているという矛盾は、社会全体で考えなければならない大きな問題でもあります。
しかしながら、こうした問題は、様々なしがらみの中、なかなか表面化せず、一向に改善されないのも、この世の現実です。
しかし、カビやダニが原因と思われるこうした問題を解消する簡単な方法があるのです。
それは、家の中の湿気を50%台に抑え、余分な湿気や結露を無くせば、カビやダニの繁殖も防ぎ、消臭剤や芳香剤・柔軟剤や防虫剤もいらなくなり、様々なアレルギーが減少し、医療費はもちろん、無駄な出費も大幅に削減できるのです。
食品などの影響は別にして、人を病気にするのも、家を短命にするのも、家計に影響を与えるのも、家の中や構造内の湿気であり結露といっても過言ではありません。
そして、考えなければならないのが、湿気・結露の原因となる、室内外や部屋間の温度差であり、冷暖房や換気も含めた私達の暮らし方とも言えるのです。
暮らし方というと、むっとされる方もいらっしゃると思いますが、住宅はもちろん、冷暖房などの電化製品や生活スタイル・社会環境までも、大きく変化した暮らしの中で、CMやマスコミよる偏った情報によって、ほとんどの方が知らない・知らされないまま、日々の生活を送っており、ある意味致し方のない側面があるのです。
私とて、偉そうなことをいつも言っておりますが、外断熱の家づくりを始める前までは、湿気や結露・カビやダニなどには、あまり関心がなく、いまだにたかが結露という認識を持つ業界の方々もいまだに多いのが現実です。
しかし、四季の変化が激しく、高雨・多湿という日本特有の気候条件の中、湿気や結露が家を腐らせ、人を病気にするのは間違いなく、それこそが悪の根源となりますので、是非、ご理解いただきます様お願いいたします。
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