2021年10月23日
本当の省エネ住宅は何で判断すればいいの?
住宅の省エネ基準適合の説明が義務化されています。いわゆるそのお家の断熱の数値です。でもその数値さえよければ省エネな住宅になるのでしょうか?半分YESで半分NOです。
ここから先は、私見も入るのですが・・・
【冬の暖かさ】
「たっぷりの断熱材で覆うので暖かいですよ!」
「UA値が〇〇なので、ZEH基準をクリアしています。」
→「なるほど、暖かそうで安心しました」
ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん、断熱基準って何ですの?
断熱は家の隙間とセットです。断熱材にすっぽり覆われた家でも、窓を開けて暖房して暖かくならないのは想像できると思います。家の気密性能(隙間)を最高に良くして、さらにそれが10年、20年と悪くならない家じゃないと暖かさを担保できません。言いづらいですが、家に隙間があるということは、結露で家が傷むことも考えられます。
ということで、断熱数値(UA値)だけではなく、必ずC値も測ってくれる会社に依頼された方がいいと思います。さらに10年以上経った家のC値を公開している会社だとなお安心と思います。コンセントボックスから隙間風が入ってこないために、どんな施工と処理をしているか、是非聞いてみてください。
【夏の過ごしやすさ】
「冬暖かいのはもちろん、夏も断熱材で外の温度を遮るので涼しいですよ」
ダウンジャケットを着たまま夏を迎えて、熱を遮るから過ごしやすいとはならないのは想像できると思います。是非夏の快適さの仕組みをよく聞いて、展示場や実際のお家の夏のエアコン稼働台数をご確認ください。夏に特に二階が暑くなるのは、室温はもちろんですが、天井や壁が熱いからです。そう考えると、壁の中の温度が上がらない家だと、少ないエネルギーで快適になりそうです。
また余談ですが、夏や梅雨時期の結露、いやゆる夏型結露についても、是非展示場で発生する仕組みを聞いてみてください。作り方によって、床下とか、結構ヤバいらしいという話は聞く話ですので・・・
もちろん私はソーラーサーキットの家に住んでいる大東住宅の社員なので、その快適さは理解しています。詳しくはこちらで↓
- 加納貴志