2017年12月22日
クローゼットの防虫剤は必要ない?
先日、ドラッグストアに寄ったのですが、消臭剤や防虫剤が所せましと並んでいました。
ビックリしたのは、無臭のイメージが強かったムシューダの香りつきの製品がズラリと並んでいたことでした。
防虫剤には、いろいろなタイプがありますが、シックハウスの規制物質にもなっているバラジクロロベンゼンをはじめ、ナフタリン・しょうのうに加え、ムシューダのように無臭タイプの殺虫剤も多くなってきました。
しかし、無臭といわれるピレスロイド系の防虫剤でも、毒性は低いというものの有害成分は含まれているので健康への影響がなくなるわけではありません。
そして、折角というか何というか、臭いのしない防虫剤に、香料を混ぜてニオイをつけるという発想に、非常に違和感を感じました。
もちろん、これは消費者ニーズに応える部分もあり、難しい問題でもありますが、防虫剤に加え、クローゼット内の生活臭やカビ臭さを消すために、香料をプラスしており、二重の有害成分が混じり、その他の合成界面活性剤や防カビ材など何十種類ものVOC(揮発性有機化合物)が含まれていることを考えると、ぞっとするのは私だけではないと思います。
防虫剤に関わらず、消臭剤や柔軟剤・合成洗剤にしても、食品添加物にしても、それぞれの化学物質の安全性は、検査によって、安全基準は満たされているのですが、考えなければならないのは、一つ一つの物質の短期間の摂取による毒性はクリアされていても、長期間の暴露の影響やその他の家庭用品や食品添加物・農薬などに含まれる数多くの化学物質の複合的摂取の影響などは実質検証されていないのが実状です。
その一方で、アレルギーやシックハウス・化学物質過敏症などの患者は、急増しているのというのが社会の現実です。
衣服に食痕を残す害虫は「ヒメマルカツオブシムシ」や「イガ」の幼虫ですが、適切な温湿状況を整え、洗濯や清掃を心がければ、防虫剤の必要性はなく、空気環境を汚し、健康にも影響を及ぼす防虫剤の使用は極力控えたほうがいいのはいうまでもありません。
害虫の成虫は、春先に、窓開けや隙間からの侵入と洋服などについたまま家に持ち込むケースがほとんですので、家に害虫をいれない・通気や換気で、収納やクローゼットの中の湿度を50%台に保つ・汚れたままの衣服は、クローゼットに入れないなどの対策が必要です。
家の中に温度差があったり、クローゼット内の換気や通気が不十分だと、湿気や結露によって、害虫を呼び寄せ、卵を産んでしまいます。
室内の換気を心がけ、扉のついたクローゼットなども日中留守にするようなときは、オープンにして、時には扇風機などで風をあてたり、湿気がこもらないようにするのが大事なことです。
ということで、私はオープン収納をいつも推奨しています。
※ 食害にあいやすいのは、ウールやカシミアなどの動物性繊維で、ポリエステルなどはよほど汗や皮脂などが付着してなければ、食べられません。
- 社員ブログ