2021年11月7日
住環境と健康の密接な関係
新型コロナによって、テレワークなども大分浸透して、家にいる時間が増加しているご家庭も多くなり、改めて住環境の良し悪しが注目されるようになってきました。
住宅の室内環境と言えば、空気・温熱・音・光・バリアフリーなどありますが、特に健康に影響を及ぼすのが空気環境と温熱環境となります。
そこで、現在明らかになってきた健康に影響を及ぼす要因について紹介させていただきます。
【空気環境が悪化する要因】
〇 建材や家具・カーテンなどに含まれるVOCによる空気汚染
〇 燃焼系暖房器具の使用によって、増加するVOCや一酸化炭素や二酸化炭素・窒素酸化物による空気汚染
〇 湿気や結露によるカビや細菌など微生物が由来するMVOCによる空気汚染
〇 ダニ・ダニの死骸や糞・ハウスダストによるアレルギー疾患
〇 消臭材・芳香剤に含まれる化学物質
〇 合成洗剤や柔軟剤に含まれる化学物質
〇 防虫剤や殺虫剤に含まれる化学物質
〇 防腐剤・防カビ剤・ワックスなどに含まれる化学物質
〇 室内での喫煙時の煙に含まれる化学物質
〇 室内に流入する大気中の花粉や粉塵・PM2.5など有害物質よるアレルギー疾患
〇 空調機器のメンテナンス不良による空気汚染
〇 換気不足による酸素・二酸化炭素のバランス悪化・ウイルスや細菌の増殖
【温熱環境による疾病】
〇 体温の低下による免疫の低下ー風邪、インフルエンザ・肺炎、気管支炎、夜間頻尿・睡眠不良・腰痛・関節痛・冷え症・糖尿病・高血圧・自律神経の乱れ
〇 温度差が引き起こす急激な血圧変動による心疾患・脳疾患など血管へのダメージ
〇 高湿度によるカビやダニ・衣類害虫の繁殖による喘息やアレルギー性疾患
〇 暑さや高湿度による熱中症の増加
この他にも、住環境によって、健康を阻害する要因は多々ございますが、空気環境と温熱環境が、いかに健康に悪影響を及ぼしてしまうかご理解いただけると思います。
身体が丈夫で若い世代の方は、自身の免疫によってある程度防御できますが、家にいる時間の長い乳幼児や小さなお子さん・高齢者や身体の弱い方などは、健康に大きく影響を及ぼしてしまう恐れがあるのです。
空気の汚れと身体の冷えは、免疫や治癒力が低下し、病気の回復を阻害しますが、健康な人が、病気を予防するためにも非常に重要な要素です。
家族の幸せは何といっても健康であり、住まいは、家族の命と健康を守るシェルターでなければなりません。
地震や台風などの自然災害から家族を守り、キレイな空気の中で、温度や湿度がコントロールされた住環境の中で、日々暮らし、良質な睡眠をとることが、健康の源と言えるのではないでしょうか。
弊社は、長年にわたるソーラーサーキットの家づくりを通して、スマートウエルネス住宅の重要性の啓蒙を図り、日本の家づくりのスタンダードになるよう日々取り組んでおりますので、ご理解下さいますようお願い申し上げます。
- 高橋一夫