2017年12月12日
二酸化炭素の濃度で分かる換気性能
先日の勉強会で、セミナー中の会議室の二酸化炭素濃度が、どう変化するかモデルハウスにある簡易の測定器を持っていってみました。
セミナー開始時は、500PPM位でしたが、1時間半位したらアラームが鳴り始め1600PPMに上昇しておりました。
名取市の文化センターですので、ある程度、換気もしっかりしているとは思いますが、公衆衛生基準の1000PPM(許容基準は1500)は、簡単にオーバーしてしまいました。
そして、その測定器を車内におき、翌朝、運転してたのですが、20分位でピーピーと音がなって、車を止め確認してみたら、濃度計が1900ppmを越えていたのです。
外気のCO2濃度は大体400ppmですが、わずか20分位で1900PPMになることが分かり、ビックリした次第です。
朝寒いこともあって、内気循環していたので余計に上がったのですが、その後外気循環に戻したら、2.3分で600位まで下がりました。
室内のCO2濃度は、1000PPMを越えるとだんだん眠気を催してくると言われています。
寒い時期でも車内で内気循環しているとあっという間に基準を越え居眠り運転の危険性が高まりますので、この時期くれぐれもご注意下さい。
会議やセミナーなどでよく眠くなるのは、その内容も影響すると思いますが、CO2濃度も多分に影響しているのではないかと思います。
そして、モデルハウスにこの測定器を置いているのは、単にCO2の濃度を表示しているだけではなく、換気が正しく機能しているかどうかの目安にしているのです。
いつも、お話しておりますが、室内の空気中には、目には見えませんが、ハウスダストをはじめ細菌やウイルス・微量ではありますが、室内の建材や家具・カーテン・備品や印刷物から、揮発しているVOCなど、無数の物質が浮遊しており、常にきれいな空気の状態にするには、計画的な換気が重要です。
その換気が、適切に行われているかどうかの大まかな目安になるのが、このCO2の濃度計という訳です。
人の出入りによって、大分変動しますが、概ね450PPM~700PPM位で、人が少なくなると500位にすぐ下がるので、ちゃんと換気されているのがわかるのです。
オーナーの皆さんにも、おススメしておりますが、価格もリーズナブルで、13,000円位で買えますので、ご興味のある方はご連絡下さい。
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