2017年11月10日
28℃でも快適なのは、ソーラーサーキットの家だけ?
これから、寒くなる時期を迎え時期はずれな話かもしれませんが、お付き合い下さい。
クールビズの取り組みが、始まり10年が経過し、国民の認知度も90%を超えたようですが、巷では、28℃では暑いという声も多く、環境省でも、28℃の引き下げが検討されているようです。
28℃の室温でも快適に過ごせるソーラーサーキットの家を提案している私達にとっては、引き下げる必要は、全くないのですが、果たして来年どうなるのでしょうか?
大いに注目したいと思います。
ということで、なぜソーラーサーキットの家が、28℃でも快適に過ごせるか、今一度おさらいです。
ソーラーサーキットの家は、完全な外断熱と二重通気の技術を組み合わせる事で、季節に合わせて衣替えできるという、日本の四季に合わせて開発された画期的な住まいです。
まずアウターサーキットという外部の通気層の効果です。
☆ 外壁の裏側で熱せられた空気をまずアウターサーキット(外部通気層)によって排出し、温度の上昇を防止します。(これは多くのハウスメーカーが採用している外壁通気層工法と同じです。)
次に、完全外断熱の効果です。
☆ 基礎・壁・屋根といった構造の外側に、断熱材を隙間なく連続して施工し、高レベルな気密工事の施す事で(平均C値0.5)、暑さの原因となる外部からの熱や湿気の侵入を遮断している。(遮熱と遮湿の効果)
そして、内部の通気層(インナーサーキット)の効果です。
☆ 外気温や室内の生活熱によって、壁の中の温度は、当然ながら多少上昇しますが、壁の中の熱い空気は、自然の力によって、インナーサーキット(内部通気層)から、小屋裏空間へと上昇しますので、小屋裏に設けた排気ファンによって常時外部へ排出します。(排熱と排湿の効果)
くわえて、床下の涼しい空気を壁の中に送り、冷却効果も発揮します。
☆ インナーサーキット内の空気が上昇し、ファンによって排出する事で、通気層の中で負圧が生じ、床下の涼しい空気(24℃~25℃)をインナーサーキット内に取り込みます。(建物自体を冷ます効果)
この4つの機能によって、壁体内の温度上昇を確実に防ぐ為に、壁内の温度が外気温以上に上昇する事はほとんどなくなりますので、通常の高断熱にありがちな熱ごもりを抑え、壁や小屋裏内部の温度も室内同様の環境となり、体感温度は室内と変わらないのです。
そして、SC-SVシステムという熱交換と普通換気が切り替え可能な換気システムによって、日中の外気温が高い時は、熱交換によって高温の空気を室内側の温度に近づけた状態で、導入し、逆に夜間から早朝にかけ、外気温が下がった時には、涼しい空気をそのまま導入することで、夜間の寝ている間に室温は低下するということになります。
さらに、リフレアという換気連動型の除湿ユニットを設置すると、1日あたり30リットルから40リットルもの除湿が働き、室内の吸気口から湿度40%台の空気が家中に供給され、梅雨や真夏時でも、室内の湿度は50%台をキープし、実に爽やかな室内となり、扇風機があればたとえ28℃~29℃になっても、十分快適に過ごせるようになるという訳です。
つまり、ソーラーサーキットの家は、国内にある高気密・高断熱住宅の中で、唯一冬の暖かさと、夏の涼しさも両立した建物であり、環境省の推奨するクールビズにふさわしい住まいと言えるのです。
※ クールビズは、エアコンの設定温度を28℃ということですので、エアコンの必要のないソーラーサーキットの家はクールビズを超えた住まいと言えるかもしれません。
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