2017年11月9日
冬の死亡率が低いのは北海道
2014年度のデータですが、年間127万人の方々がお亡くなりになったそうで、死因の6割は呼吸器や脳・心臓など循環器系の疾患です。
そして、約47万人の方が、12月~3月という冬期間に亡くなっており、全国平均で17.5%ほど冬期間の死亡率が高くなっています。
グラフは、地域ごとの冬期間の死亡率ですが、一番寒い北海道が死亡率が低く、2番目に寒い青森・一番暖かい沖縄と続きます。
ご存知のように、寒さの厳しい北海道では住宅の断熱が進んでおり、温度差が少ない住宅比率が高く、寒さが原因となるヒートショックが一番少ないのです。
北海道の友人の話によれば、医療機関までの距離や冬の道路状況が、本州並みであればもっと低いだろうというですが、もっともな話ではないかと思います。
そして、温度差が影響するのは何もヒートショックだけの話だけではなく、暖かい家で暮らすことで、自ずと基礎体温も上がり、免疫力が高まり病気にもなりにくいのではないでしょうか。
最近よく聞きますが、体温が1度下がると免疫力が30%低下して、逆に体温が1度上がると免疫力は5倍から6倍になるそうです。
これはどういうことかというと、体温が下がると血流が悪くなり、免疫力も低下し、体内に異物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて、風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまうのです。
そして、白血球はウイルスや細菌だけでなく、がん細胞が体の中にできるたびに、免疫細胞が攻撃をして死滅させてくれる働きをもっています。
健康な人でもがん細胞は1日に5000個もできています。その1つでも免疫という監視システムをかいくぐって生き残ると、1個が2個、2個が4個、4個が8個と倍々ゲームのように増えていき、やがてはがんに姿をかえてしまうというから驚きです。
単純に計算すると、1日に1500個近くのがん細胞が、免疫システムから見逃されて増殖していく可能性があるのです。体温が正常に保たれていれば、これらの免疫システムが正常に働いてくれて、健康が保たれているということになります。
ちなみに、がん細胞が増殖しやすい環境となる人間の体温は35.5℃だそうで、基礎体温をあげることが、非常に重要なのです。
上記のグラフは、健康・省エネ住宅を推進する国民会議にて、家の断熱性向上による有病割合の改善について、1万人のアンケート調査結果ですが、暖かい家で暮らすことで、様々な病気が改善されることが、医学的にも証明されてきました。
外断熱の家での快適な暮らしは、基礎体温を上げ、免疫力アップにも効果大だと思いますので、ご理解いただければ幸いです。
※ ちなみに 50年前の日本人の平均は36.89度。現在の平均は36.20度らしいのですが、あなたの平熱は何℃でしょうか?自分の平熱を知るには、3日間位、朝・昼・夜の体温を測って平均を出すといいそうです。ちなみに36.5℃位が免疫力を維持するのにはいいとされています。
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