2017年9月12日
気密が悪いと暖房費も増える
なぜ私達が、気密にこだわるかについては、私のブログを見ている方は、すでにご理解いただいているかと存じますが、気密性能によって暖房費も大きく変わるということを改めてご紹介させていただきます。
上記の画像は、C値(家の隙間面積)の違いによる漏気量と暖房負荷の違いをシュミレーションしたグラフです。(HEAT20解説書より引用)
ご覧いただければ、一目瞭然ですが、室内外の温度差があっても、C値が0.5位だと、漏気量や暖房負荷に大きな影響は及ばしませんが、C値が大きくなるにつれその影響は非常に大きくなってしまいます。つまり、C値が高いと漏気量が増加し、室外から冷たい空気を引っ張り込むため、暖房の負荷も高くなってしまうという事です。
以前にエアコンの記事で、大まかな必要暖房能力について、ご説明させていただきましたが、「住まい塾」のデータとするために、この漏気量を加味した、各住宅性能における暖房費を計算してみました。
25年基準のいうのが、3年後に義務化となる省エネ基準となり、現在長期優良住宅の断熱等級4という最高等級の建物となりますが、C値は5.0位が相場と言われており、暖房負荷は大きいがお分かり頂けると思います。
次のZEH基準が、現在ハウスメーカーが積極的に推進している断熱基準です。C値は、期待値も込めて、2.0として計算しましたが、この基準でも24時間連続運転は、結構な負担と感じるのではないでしょうか。
考えなければいけないのが、この程度のC値やQ値の建物を、選択した場合、暖房費の負担が大きくなり、節約意識から、必然的にいるところだけ暖める従来型の局所暖房になってしまうケースが多くなってしまうのです。
そうなると、当然、上記の様に、部屋間の温度差は大きいものとなり、不快なばかりではなく、寒い箇所では結露も発生してしまい、内部結露の影響も懸念され、結果的に家の耐久性にも影響を及ばしてしまうということなのです。
その点、外断熱の家は、外断熱特有の輻射熱の効果によって、計算値より、20%~30%は、光熱費が削減することが、実証されており、ソーラーサーキットの家こそ、暖房の連続運転に最適な建物と言えるのです。
しかも、気密性能や湿気や結露による断熱材の性能の劣化が、ほとんどなく、いつまでも省エネで快適な暮らしが実現するのです。
以上、簡単に説明いたしましたが、ご不明な点などございましたら、何なりとご質問いただければと思いますのでよろしくお願いいたします。
なぜ気密にこだわるかの記事をもう一度見たいという方は
↓ ↓ ↓ ↓
http://daitojyutaku.co.jp/log/?l=439663
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