2017年8月20日
『室内空気品質向上』のお話
毎日、雨が続いて大変ですね。
来週には、天候の回復が望めるようです。
(現場作業も進みますので、待ち遠しいです)
それでは、今回は室内空気品質向上についてのお話です。
室内空気の品質を図る為には、表・1の3箇条が最も必要です。
1の建築素材としては「F☆☆☆☆(フォースター)」の建材を使用し、
室内の造作材には原則として「F☆☆☆☆」建材もしくは、無垢材を使用する
ことが望まれますが、木材の中にも天然のVOCがあり、中には「ベイヒバ」
のように人体に影響を与えるものも有ります。
建築材料として最も問題になるのは、構造用合板(VOCが多量に含まれているもの)で
その構造用合板が家具等に姿を変えて、室内に持ち込まれた場合が問題になるようです。
室内の造作に使用している材料だけに注意を払っても、建築後に持ち込まれる家具類にも
注意する事が必要です。
2については、壁の中に施工される構造用合板や断熱材など、F☆☆☆☆など適切な
建材が使用されているか、そうでない場合は通気層等により、排気する適切な施工が
行われているか、などの施工管理が重要です。
3については、室内の換気が自然換気や漏気ではなく、機械的に計量換気が行われている
かどうかが、問題になります。
(当然、機械による換気が計画通りに行われるには、建物の気密性能が重要です)
換気と通気は、矛盾しているように考えられがちですが、冬期等の窓を閉めて暮らす
時だけに換気が必要なのではなく、窓を開けて生活している時季にも同じように
計画換気は重要です。機械換気は、原則として停止してはいけません。
換気装置はクローゼットやトイレ等でも働いています。
通気はあくまでも補助的な換気手段で主たる換気は、24時間機械換気装置です。
勿論、今の時期に悩ましい湿度の問題や、温熱環境(室温)の改善も重要なことです。
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