2017年6月17日
熱橋(ヒートブリッジ)部の防露処理
弊社の現場ではありませんが、先日、知り合いからこれは何でしょうか~と写メが送られてきました。
建築関係の方でも、まだ分からないな方も多いので、一般の方でご存知の方は非常に少ないと思います。
これは、家の壁体内において、熱橋(ヒートブリッジ)となるアンカーボルト部分での内部結露を防止するためにボルトの先端部分をウレタン処理している画像です。
床下断熱や基礎内断熱を採用した場合、外気温0℃だとしたら、、基礎部分も当然0℃です。
つまり、基礎と土台を連結しているアンカーボルトも、鉄の熱伝導率の高さにより、その影響を受けて冷たいのはご理解いただけると思います。
そうした場合、住宅の気密性能の違いにもよりますが、冬季間において生じる室内との温度差によって、土台上部のボルト部分に結露が生じる危険性が高まるのです。
ボルトでの結露は、必然的に土台を濡らす事になり、ボルトや基礎鉄筋の錆に加え、木材の腐れやシロアリの食害に直結してしまうので、充填断熱の場合には、必要な防露処理となります。
しかしながら、こうした防露処理を実施しているハウスメーカーは、まだまだ少なく注意が必要です。
画像をみると、基礎の断熱が内断熱にはなっておりますが、そういう意味では、このハウスメーカーさんは、高気密・高断熱住宅を理解している真面目な業者さんと言えます。
ちなみに、弊社では、基礎も外断熱ですので、壁体内も結露が生じる、露点温度以下にならないので、こうした防露処理は必要ありません。
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