2023年2月17日
オール電化住宅が高い?
2月7日の河北新報朝刊に、私のコメントが掲載され、色々な方から反響がありました。
記事は、オール電化住宅は電気代が・・・。という内容になっていますが、正しくご理解いただくよう簡単に補足させていただきます。
まずオール電化住宅に限らず、電気料金は、12月より燃料調整費の上限撤廃により、大幅に上昇し使用量に応じて全てのご家庭で負担増になっております。
また電気料金のみならずガス代金や石油も同様でエネルギー価格全般が上昇しています。
オール電化住宅の場合は、昼間と比べ、1KWあたりの単価が、割安に設定されている深夜料金を活用し、暖房や給湯、その他家電の使用を夜間時間帯にすることで、電気料金を抑える仕組みですが、使用量に応じて燃料調整費や再エネ賦課金もプラスされることで、これまでの割安感が大幅に縮小されたのは事実です。
しかしながら、記事にあるような電気代10万超えのご家庭は、おそらく、暖房に蓄熱暖房や電気式床暖房を使用しているか、給湯に、旧式の電気温水器を使用されているご家庭かと思います。
あるいは、大きな家で大家族で、それぞれがエアコンや家電、照明など、多くの電気を利用しているご家庭だと思います。
そして案外見落としがちなのが、家そのものの断熱や気密性能です。
熱損失の大きさを表すua値やc値はもとより、経年劣化によっても暖房費は大きく異なります。
つまり電気料金は、家の性能や大きさ、家族構成、家電や照明器具の種類、電気の使い方次第ということで、オール電化住宅のみが電気料金が高いということではないという事をご理解下さい。
ちなみに、暖房でも給湯でも、一番熱効率が高いのが、ヒートポンプの技術を用いるエアコンやエコキュートというのは間違いありません。その中でも大東住宅の提案するソーラーサーキットの家が、寒い冬も暑い夏も出来るだけ機器の力を頼らずに、省エネで快適に暮らせる住まいですので、ご安心いただきたいと思います。
尚、2月より9月まで、国の支援によりKWあたり7円減額されますので、今月の料金は概ね15%前後は軽減されます。
以上、差し支えのない程度に説明させていただきましたが、その他ご不明な点やご質問、節電方法などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
- 高橋一夫