2017年3月28日
内断熱(充填断熱)の抱える危険要素②
〇内断熱の完全施工は困難?
内断熱の場合、柱や筋交いに加え、構造や開口部の取り合い、構造金物や配線・配管部が多数あり、こうした部分を隙間なく施工するのは、物理的に難しく、どうしても、断熱材を寄せたり潰しての施工になってしまいます。
断熱材は、そもそも断熱材の中に含まれている空気が、断熱の役目を果たしており、制止空気の熱伝導率は、0.02W/mK で、とても高い断熱性能を有しています。
つまり、寄せたり潰したりしては、性能を十分に発揮する事は出来ないという訳です。
そして、大なり小なり隙間も生じてしまい、断熱の欠損部分が生じ、内部結露の危険性が高まってしまうのです。
最近では、隙間を出来るだけ無くす為の施工法として、吹き込み断熱も増えてはきていますが、断熱材をそのまま充填する施工法に比べ、施工精度は確かに高まるものの、隙間なく断熱するのは、難しいのが現実です。
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