MENU

OFFICIAL SNS

(C) DAITO HOUSING Co., Ltd. All Rights Reserved.

インフルエンザがピーク!

インフルエンザの患者が、先週200万人を超え、いよいよピークを迎えたようです。

よくこの時期になると、TVなどでインフル予防についての話を聞きますが、手洗い・うがい・マスク・睡眠・栄養に加え、室内の湿度は60%位が理想ですと、紹介されていますが、湿度に関しては、少しばかり無責任な発言で、実際、室温22℃で湿度60%にした場合の露点温度は、画像のグラフにもある通り13.9℃となるのです。

つまり、13.9℃以下の部分では、必ず結露が発生するわけで、アルミサッシを使用した断熱性の低い普通の家では、カビやダニの温床となるいや~な結露が、窓のみならず、温度差のある押入れや壁体内でも大量に発生し、インフル予防の為に湿度を上げることで、違う意味での弊害が起きてしまいます。

そして、この結露が、アトピーや喘息などのアレルギーを引き起こし、私達の健康を阻害するばかりでなく、構造の腐朽やシロアリ被害を誘引し、日本の住宅を短命にしている悪の根元なのです。

また、一般のご家庭でよく使用している、ファンヒーターも、油を燃焼させることで水蒸気を発生するので、結露の原因となります。

室内の洗濯物や加湿器なども、断熱性能の低い建物で使用すると、さらに結露を助長してしまうのでやっかいとなります。

一方、断熱性能の高い外断熱の家では、僅かな暖房で家中が、やわらかな暖かさにつつまれますが、エアコンなど、水蒸気を発生しない暖房がメインとなり、湿度は30%台になるのが一般的です。若干乾燥気味とはなりますが、慣れればほとんど気にならず皆さん快適に過ごしていただいております。

気になる方は、加湿器を利用したり、洗濯物を干したり、入浴後に扉を開放したりするなどしても、もちろんOKです。

私達が、日常の生活において湿度と呼んでいるのは、空気が水蒸気を含むことのできる量に対し、その時点で含んでいる水蒸気の量の割合を示したものです。

例えば、20℃の空気には1立方あたり、17gの水蒸気を含む事が出来ますが、5℃の空気には7gの水蒸気しか含むことができません。

つまり、外気温度が5℃で湿度が70%という場合、5℃の空気中には(7g×0.7=4.9)となり、4.9gの水蒸気を含んでいるということになります。

その空気を、そのまま室内に取り入れたと仮定すると室温が20℃だった場合、(4.9÷17=0.288)となり、湿度は計算上28%となるわけですから、どうしても過乾燥になってしまうのです。

実際には、一度に空気が入れ替わるわけではなく、計画換気により概ね2時間に一回の割合で空気が入れ替わり、日常の生活の中で発生する(炊事や洗濯・人の呼吸や汗・植物や食べ物など)から、発生する水蒸気によって、多少湿度は上がります。

しかし、ファンヒーターなどの水蒸気の発生しない暖房を使う高気密・高断熱の家では、湿度40%以上を常時キープするのは、かなり難しいのも現実です。

ここが大事なポイントなのですが、

「高気密・高断熱の家は乾燥すると聞くのですが、大丈夫ですか?」

という質問を受けることがありますが、24時間計画換気によって新鮮な外気を常時室内に取り入れ、かつ水蒸気を発生しない暖房によって家全体を暖かくする高気密・高断熱の家では、レベルが高ければ高いほど乾燥気味になるのはある意味必然なことだという事です。

多くの方は、ある程度の乾燥は徐々に慣れて快適に過ごせるようになりますし、良質な空気環境の実現によって、アトピーやアレルギー・喘息などの症状も改善したという話も数多くいただきます。

しかしながら、喉の弱い方やインフルエンザの予防を図るためにも、ある程度の湿度はキープしたいというのも当然の話かと思います。

長時間過ごす、リビングや寝室では、湿度40%を一つの目安として心がけていただきたいと思います。

また、湿度が低いと体感的に1~2℃寒く感じるために、ついつい設定温度も上がり気味になるので省エネという観点からも注意が必要です。(室温が上がると比例して湿度もまた下がる)

最近は大分お洒落な加湿器がいろいろ売られているようです。

健康で快適に暮らす為に、冬季間は上手な加湿器の利用をおすすめいたします。

その他、洗濯物の室内干しや濡れたタオルをかけたり、観葉植物に多めに水をやったりとお客様の暮らしに合わせいろいろ工夫してみてはいかがでしょうか。

また、内装に塗り壁やエコカラットなどを採用しているお客様は、有効な手段として壁に霧吹きで水分を含ませたりするのも効果がございます。私の家では玄関や和室前の土間部分に水を撒いたりもしています。

いろいろな工夫をしながら、その家なりの暮らし方を楽しむのも、外断熱の家に住む楽しみのひとつでもあります。

インフルエンザのウイルスは空気感染しません。手洗いやうがいを励行して、温度差のない健康的な家で暮らせば、基礎体温も上がり免疫力も高まるので、そうそうインフルエンザには感染しないのです。

最後に、お医者さんのインフル予防を紹介いたします。インフルのウイルスは胃の中に入ると死滅するそうで、感染する前に喉の粘膜に付着したウイルスを胃に落とす為に、頻繁にお茶や飲み物を飲んでいるそうです。

是非、お試しあれ~。