フラット35は、その名の通り35年間返済金利が固定のローンです。金利が上がる心配がないので返済計画を立てやすいのが特徴です。

でもちょっとだけ注意も必要です。その固定の金利自体が大きく変動しているんです。と書くと、「？」となると思います。

注文住宅は契約からお引き渡しまで最低でも半年の時間がかかります。契約前に今の金利で返済計画を立てても、フラットの金利が適応されるのは完成後、つまり半年後です。この半年で金利が変わってしまうことがあるんです。

次の図はフラットのこの一年の金利変動です。一度返済が始まると金利は変わらないものの、その金利自体は今月と来月で違うんです。

特にこの一年は海外の利上げに伴い日本の長期金利が上昇し、フラット金利も大きく上昇しました。一年前にこの状況、予想できていたという話、あまり聞きません。

 

では変動金利はというと、返済が始まってからも金利変動の可能性があります。ただその基準になる「基準金利」は？というと・・・

ほとんど変わってないんです。この15年に限って言うと全く変わってないんです。地銀で組む変動金利は、仮審査で金利が決まり、トントンとローンの手続きに入るので、今の金利が借入金利となり、その後も図の通り変動していません。

 

皆様はどう思われますか？

 

最後に、このお話は将来の金利を推定するものではないので、その辺は最後はご自身でご判断ください。